「人生会議」ポスター炎上
普及・啓発のためのPRポスターを公開したところ、患者団体から抗議を受けて炎上し、掲載中止となってしまいました。
通称「人生会議」、は元々「ACP:アドバンス・ケア・プランニング」と呼ばれていたもので、今回始めたわけではありません。
「人生会議」とは、もしものときのために、あなたが望む医療やケアについて前もって考え、家族等や医療・ケアチームと繰り返し話し合い、共有する取組のことです。
まぁポスターの作りがあまりにもインパクト重視しすぎてたのは事実ですし、省内で賛否両論出なかったのか、疑問はあります。
人生会議の前に、関係者の会議をきっちりやれよと言いたい。
厚労省のトップダウンでやらされるのはどうかと
終末期医療をどうするのか、あらかじめ本人が決めておくこと、できれば家族や担当医と話し合っておくこと自体は必要なことです。
ただ、それを厚生労働省からのトップダウンでやらされるのはねぇ。
終末期医療で延命措置をやりすぎるのを望んでいない人はたくさんいますし、エンディングノートにその旨を書くなど、終活をしている人も増えています。
それをもう一歩踏み込んで、医療従事者とも話し合うのがACPだと思いますが、できるなら話し合っておきたいと思っている人は多いはず。
危機感を煽るようなポスターで啓発しなくても、もっとボトムアップで進められたんじゃないかと。
ボトムアップでやると尊厳死はもちろんのこと、安楽死を求める声もあがって面倒だと思ってるかもしれませんが…
医師だって突然「人生会議」を求められても困る
医師側の体制が整ってないのに、患者側から「人生会議」を求められても困るでしょう。それなのに啓発だけしてもねぇ…
「人生会議」をする前に、自分の考えを文書にしてまとめておかないと、ダラダラとムダに時間がかかる会議になりかねません。
そういう意味では、まずは自分の意向を遺書やエンディングノートのような形でまとめておくことが最良かと。
独身者(おひとりさま)なら、それだけでも十分かもしれませんね。細かいメニューがわかれば詳しく選んでおけてもっといいですけど。
私は既に遺書(エンディングノート)を書いているので、最低限は大丈夫かな。
遺書を書いてから変わったことと言えば、マイナンバーカードを作ったこと。
マイナンバー(個人番号)を書き加えておくと、突然死した時に少しは役に立つかもしれませんね。