フィンランドでは早く帰るのが社会全体の常識
フィンランド人は長時間の残業をほとんどせず、休みもきっちりとる。就業時間内はしっかり働くが、それと同じぐらい休みも大切にするし、すべての人にそれが徹底されている。フィンランド人はどんなふうに働いているのだろうか。
労働時間、特に残業が多い日本と比べて残業が非常に少ないフィンランドでは、それが国や社会全体の常識になっているからこそ、誰もそれを疑わないと。
ちゃんとルールがあって、きっちり守られているのには、それを勝ち取ってきた歴史があるからかもしれません。
日本人はルールにも時間にもルーズ
一方、こと労働環境に関して言えば日本人はルールに対しても時間に対してもルーズです。
「いや、日本人は時間を守るだろう!」という反論があるかもしれませんが、それは始まりの時間だけ。終わりの時間には本当にルーズです。
俺スペイン人だから、1分2分遅れたら「さすがスペイン人」とか「ラテン系は時間守らない」と日本人によく言われますね。日本人は自分は時間を守る1位国だと思ってるけど、日本人はスタート時間しか守らない。5時半に終わる予定会議は7時半までに延長すると、俺にとって5分遅れるより酷いと思ってる。
— Señor Bruns (@758Bruns) 2018年8月6日
労働法についても違反が溢れて常態化していて、みんな感覚が麻痺しているわけですね。
本来、労働時間は週40時間と決められているので、それを守るべきなんです。
1日8時間・週40時間を超える労働は「例外」なんですが、最初からそれを前提にした給与で求人があるくらいですから。
1日8時間・週40時間を超える労働に必要な36協定も、ちゃんとした労働組合のない会社では不適切な代表者を立てている場合もあります。
それ以前の労働法違反なブラック企業もあるわけですが。
日本人は元々ルーズだった?
始業時間や待ち合わせ時間、あるいは電車のダイヤなど一部では時間を厳しく守る印象のある日本人ですが、元々の国民性としてはルーズだったという説も…
この記事の中に出てくる「正月の挨拶回りだけで2日費やす馬丁」は、今でも営業がやってたりしますね。
年末にカレンダーやタオルを持って挨拶まわりしている様子がありました。主に派遣業界の人たちでしたけど。
時間にルーズであるとともに、生産性の低いことをやっているんだけなんですよね。
今の日本人は始まりの時間に厳しくなったので、同様に終わりの時間にも厳しくできると思います。
国を上げて「終わりの時間を守らないのは罪」という意識を植え付けたらどうでしょうか?