ココイチ創業者・宗次徳二氏の「お金の哲学」
『富裕層のカネ・節税』という特集で、カレーハウスCoCo壱番屋の創業者・宗次徳二氏を登場させるのは極端すぎていいのかどうか…
2002年に50代で経営から引退して、その後は設立したNPO法人で私財で建てたコンサートホールの運営や音楽活動の支援、奨学金の提供などを行っておられます。
「お金持ちの共通の習慣」などのタイトルを付けたビジネス本は相変わらず出続けていますが、宗次徳二氏の習慣を真似するのは常人には不可能。
そもそも、他のお金持ちと共通していないかな。経営も常識に囚われず自ら『日本一の変人経営者』というタイトルの本を出版するくらいですし。
ただし、フランチャイズへの搾取が問題になっている昨今のコンビニ業界は、CoCo壱番屋のフランチャイズ戦略を見習ってもいいかと。
「資産をお墓に持っていくわけではない」
「資産をお墓に持っていくわけではない」
「ぜいたくな暮らしをしたいとは全く思わない」
「今日もスーツやネクタイを含めて、全身3万円」
「見返りを求めてしまったら息が詰まる」
など、相変わらずのインタビューとなっていますね。
コンサートホールは貸し出しをせずに主催公演のみの運営をしているそうで。
主催公演は赤字になるリスクをホール側が持つということですから、よくやりますねぇ。
コンビニのフランチャイズの仕組みも、全てのリスクをFC店オーナー側に背負わせて自分たちがリスクを背負わない形になっているからこそ批判の対象になっているわけですが。
宗次徳二氏が自らリスクを取れるのは、器の大きさゆえですかねぇ…
お客と一緒にクラシック音楽を堪能する日々
かつてのインタビューでも「時計はカシオの9800円のもの、シャツは980円のディスカウント品」と答えていました。
宗次徳二氏の現在は主催者側としてお客様を出迎えて、一緒にクラシック音楽を堪能する日々のようで、贅沢でないようでとても贅沢な生活のように感じます。
自分のやりたいことができていることが、なによりも贅沢だと思うので。