老後2000万円問題で投資を始めた「投資意識高い系」の人たち
昨年の騒動をきっかけに投資を始めた人も多いようですから、そういう意味では金融庁の思惑どおりになったのかもしれません。でも、そうやって投資を始めた人の多くは「意識高い系」でしょう。「投資意欲はあるもののきっかけがなかった」という人たちや、何よりも投資を始めるだけの経済的なゆとりがある人たちなのです。
そもそもネットで使われる「意識高い系」とは、本当に意識が高い人を指すのではありません。
意識が高い人は自分のことや自分を含めた集団を「意識高い」などとは言わないものです。
自分で「意識高い人たちで集まってます!」などという大学生(就活生)のグループがいたことから「意識高い系」という言葉がネットで使われるようになりました。
「意識高い系(笑)」の方が嘲笑の意味だとわかりやすいくていいですね。
同様に、昨年の「老後資金2000万円必要」の騒動で、急に投資を始めた人は「投資意識高い系」と言うのはわかりやすいのかな。
年金もらってから投資をしようと金融機関に行って相談するような人なら、完全にカモと思われるだけです。
資産寿命・お金の余命は知恵と工夫次第
今回の大江英樹氏のコラムは、騒動の火元となった行政(金融庁)の姿勢、さらにはそれを利用する金融機関のやり方にも批判的です。
私個人としは、散々ブログでも書いてきた通り、このコラムの意見にはげしく同意です。
「老後資金2000万円必要」という言い方をしたら、「到底無理!」という人を完全に切り捨ててしまう。
「必要」じゃなくて「目安」であったり「平均的なケース」でしかないのに。
まぁ金融庁が「知恵と工夫次第で投資なんて必要ありませんよ」と言えるわけもありませんが。
資産寿命を延ばす3本柱
そして資産寿命を延ばす3本柱として挙げているのが、「健康維持」「収支管理」「社会保険」。投資はその後だと。
これもまったく同意ですねぇ。いやほんと健康が一番重要だと思います。
社会保険については、制度を維持するために健康保険の自己負担率(後期高齢者)が増えるとか、年金額が減らされるとか、不確定要素も大きいのですが…
収支の管理だけは不確実性が低いですね。つまり健康寿命を延ばすには節約こそが一番確実かな?
まぁ不健康で早く死んじゃえばどーでもいいとも考えられますけど(;´∀`)