オタクが「幸せな老後」を送るには?
趣味の予算コントロール問題は家計にとっては重要な問題です。趣味にノーリミットで予算を突っ込むのは愚かなことです。なぜなら、そういう人は「老後に趣味人としての死」を迎え「生きながら死ぬ」老後を過ごすことになるからです。
お金(老後資金)の話に限って言えば、全くの正論。老後破産したくなければ、予算のコントロールは必要です。
しかし幸福論で言うならば、「やりたいこと我慢してまで長生きして幸せなのか?」となります。
細く長くか、太く短くかという昔からある命題であって、予算をコントロールするのが絶対正義かというと、そんなの人それぞれ好きにすればいいとしか言いようがないですね。
撤退せざるを得ない現実
とは言っても現実問題として、老後(リタイア後)は、趣味につぎ込める時間が増える一方で、使えるお金は減るし体力もなくなって無理も効かなくなります。
高速バスでの移動がつらいから、と新幹線にしたら移動費が高くついてしまうわけで。
コレクタータイプのオタクや、全国を飛び回るタイプ(追っかけなど)のオタクは、いずれ撤退を迫られる覚悟はしておかねばなりません。
予算をコントロールできてないと、ある日突然に撤退を余儀なくされます。
それならば段階的に撤退をしていった方がいいんじゃないかと。
現役時代の「オタク資産」で老後を楽しむ
コレクタータイプの人に取って、コレクションを増やせないのはつらいかもしれません。
しかしそれまでに集めたコレクションという資産を楽しむことはできます。
レトロゲームを集めるのが好きな人なら、ただ集めるだけじゃなく遊ぶ方にもっと力を入れてもいいでしょう。
培ってきた知識を同人誌やネットで発表して布教につとめるのもいいと思います。まぁ既にやってる人が多数かなこれは。
コレクションを誰かに譲る中で、交際範囲を広げることもできるでしょう。
老後は「老後資金2000万円」だけでなく、「老後を楽しむ資産としての趣味・教養」も必要だという結論です。
現役時代はその資産を増やすためにお金と時間を注ぎ込んで、老後はそれをうまく使えばいいのは、金融資産と同じです。