手取り額20万円以下の25歳公務員
トピ主は公務員の25歳女性で東京都内勤務。最近部署の異動があり、以前は夜勤や超過勤務手当などのおかげで25~30万円弱あった月給が、大幅に下がってしまったと嘆いている。現在はカレンダー通りの残業なしで、「手取りが20万以下になってしまいました。この年でこの手取りかぁ…と悲しくなります」と意気消沈していた。
ネット上で公務員が「安月給」を語る時の特徴には以下のものがあります。
- 年齢が若い(35歳以上で安月給を語る人はいない)
- 手取り月給(ボーナスは語らない。天引きには税・保険料以外の貯蓄性のものも入っている場合もあり)
できれば天引き前の年収(ボーナス込み)で語ってくれないかなーと思いますが。
大手企業に入ってたくさんもらっている人と較べると少ない、となりますが、世間一般と較べると普通なんですよね。
そして今後も毎年昇給で増える、昇格すればもっと増えるので、世間一般よりもたくさんもらえます。
まさに「希望格差社会」
2004年発売の『希望格差社会』(山田昌弘著)は、将来に希望がもてる人と、将来に絶望している人の分裂について書かれた本です。
25歳公務員が今の月給に不満があるのはおかしいとは思いませんが、将来増えていく希望があるのだから、今だけの話だよ、と思います。
個人的には公務員の給与の仕組みを変えて、若い人の給与を増やし、40代以上の給与を減らした方がいいと思いますけどね。
特にキャリア公務員の若い頃はまさに「激務薄給」。ただし、ずっと「激務薄給」かというとそれは違いますけど。
公務員が若い時点の手取りだけで自分が不遇のように語ると、希望が持てない人の反感を買ってしまうので要注意でしょうね。
逆に「最高月収」にも気をつけよう
将来に絶望した人が一発逆転を狙って手を出しやすいものに、儲け話の情報商材の類があります。
どれくらい儲けているかを示すのに「最高月収」がよく使われていますが、高く見せるための数字だと思っておかないといけません。
あくまで「最高月収」であって、安定して稼げる保証はありません。
また、その月収は「売上」であって、仕入れや経費を除いたあとの金額(利益)ではない場合もあります。
「年商○○億円の会社(の社長)」という表現がまさにその例で、販売利益か経常利益を一緒に出せと言いたくなります。
ちなみに、私のブログでの最高月収は10万円超えが2ヶ月ありましたが、今は見る影もありません…
公務員の月収とは全く逆で、安定のかけらもないものなので、較べられるものではないですね。