ぜいたくな暮らしがやめられない夫婦
「定年後は少し休みたい」と思っていたKさん。
「生活費を今の半分にすれば、年金をもらい始めるまでなんとか暮らしていけるだろう」と考えていました。
退職したら被服費や交際費、外食費などがを大きく削減できるのは間違いありませんが、生活費を半分にするのはかなり難しいと思います。
一度上げた生活レベルは中々下げにくいものです。この方の場合は、最初から見通しが甘すぎる気がしますね。
徐々に下げていくにしても、その前に貯金が減っていくのを覚悟しておかないと。
できれば定年する前から少しづつ下げていくのがベストでしょう。
月の支出35万円は「ゆとりある老後の生活費」
Kさんの世帯の支出は35万円。奥さんがまだ58歳なので年金を納めていたり、生命保険料に月27000円かかってるのはアレですが。
ただ、よくFPが「老後資金は1億円必要」の根拠に使う「ゆとりある老後の生活費」(生命保険文化センター調べ)は月額36.1万円なので、それとあまり変わりません。
35万円は「贅沢な老後」ではなく、「ゆとりある老後」くらいの感覚なのだと思います。(個人的には同じ意味だけど)
この生活を続けながら長生きするなら、年金と貯蓄を合わせて本当に1億円必要になるわけですけどね。
自炊しながら月9万円の食費?
奥さんが料理教室を開くほど料理ができるのに、食費が月9万円もかかっているのが謎です。
自炊でよほどの高価な食材ばっかり使っているのか、意外と外食が多いのか。そのあたりを詳しく書いて欲しかった…
でも料理上手であれば、高価な食材を使わなくても満足のいく美味しい料理を作れるはず。
つまり月9万円の食費はやり方次第でもっともっと下げられるはずだし、豊かな食生活は続けられます。
高価な食材を使った豪華な料理でないと口に合わない、ということならばどうしようもありませんが…