貯金2000万からのセミリタイア継続中

40代・貯金2000万円で無謀なセミリタイア生活を始めて5年以上継続中。気がつけば50代に…

「費用ゼロの投資」で高級車のローンを背負った人の末路

高級カーシェア会社破綻でローンを抱えた車のオーナーたち

www.dailyshincho.jp

7年ローンで高級車を買って高級車のカーシェアに預託すれば、ローン支払いを上回る利益が出ますよ、という仕組みだったのが、会社が破綻。

誘い文句が「費用ゼロの投資」だったそうですけど、ローン(=借金)をして投資しているに過ぎないんですよねぇ。

しょっちゅう利用するなら高級車でも買った方がいいでしょうし、たまの利用なら既存のレンタカーでいいし、この高級カーシェアを利用する人はどれくらいいたんでしょうかねぇ。

最初から逃げるつもりでやってたんじゃないかと疑われてもおかしくない案件です。

高級カーシェアは「預託法」の対象範囲外?

不特定多数の人から高価な物品もしくは利用権を預かり、それを貸し出すなどして得た利益を預託者に配当する業務に見えます。

悪質な販売預託商法

桜を見る会」に出席していたことで話題になった「ジャパンライフ」はまさにこれで、磁気治療器を扱う「販売預託商法」でした。

販売預託商法を規制しているのは、「預託法(特定商品等の預託等取引契約に関する法律)」ですから、高級カーシェア会社もこれに違反していないかが先ず気になりました。

ところが調べてみたら、預託法の対象品目に「自動車」は入ってないんですね…

預託法の特定商品

カーシェアリングもレンタカー事業(自家用自動車有償貸渡業)の一種として道路運送法に基づいて許可を受けないといけないので、預託法に入れる必要がなかったのかもしれません。

国土交通省の運輸支局への申請が正しく行われていたのかが気になります。

個人向けのカーローンで購入した車(法律上の所有権はローン会社にあり、又貸し禁止条項がある)を使ったカーシェアを正しくチェックせずに認めてしまったとすれば問題ですから。

悪質な販売預託商法による被害は累積1兆円を超える

形式上はお金を出資するわけではないので、金融商品取引法では取り締まれず、悪質な販売預託商法の被害は増えています。

そのため、預託法は来年改正され販売預託商法を原則禁止とするそうです。

www.sankeibiz.jp

しかし、特定商品のみが禁止で今回のように自動車が抜け道になるのであれば、まだまだ被害は出続けるでしょうね。

特定商品に限らず、すべての販売預託商法を禁止するならいいと思いますが。

お金のプロもダマされた!? あえてあやしい「儲け話」をやってみた