野菜の消費量が激減
新宿八百屋の専務は「例年に比べると、物によっては4割くらい安くなっています。コロナの影響で皆さんが毎日買い物をしないためか、消費量も減っているので、相場的に安くなっているのが現状です」とみる。先週はレタス1玉5円でも売れなかったという。
毎日買い物をすれば消費量が特別増えるわけではないでしょう。
消費量が減った一番の影響は、新型コロナの影響で忘年会など宴会をしなくなっているところに、第3波で営業短縮になった影響も加わり、飲食店からの発注が大きく減ったことだと思います。
しかし外食で食べなくなった分、自炊や中食(お惣菜・お弁当)の消費量が増えるはずです。
冬の宴会で消費量が増える白菜などの鍋の材料が減るのはわかりますが、ほうれん草まで大きな影響を受けるのはちょっと不思議です。
外食は食べ残しや使い残しの廃棄が多いだけ?
外食、特に宴会での食べ残しの多さは、食品廃棄物問題の一つとして以前から改善が求められてきました。
揚げ物に付いてくるキャベツの千切りとか、刺身のツマとして付いてくる大根とか、残される食品の代表です。
外食産業が廃棄される前提で多めに使ったり発注していた野菜が減った分、農家で廃棄になっている可能性があります。
あくまでこれは私が考えた仮説ですが。
みんな何食ってるの?
外食の回数が減ったとしても、自宅で何かを食べなければ生きていけません。
スーパーでの野菜の販売量が増えればトータルで消費量は減らないはずですが、自炊や中食ではそこまで野菜を食べないのでしょうかね。
例えばコンビニのお弁当中心になると野菜の摂取量は少なくなりますから。
冷凍食品など、加工食品で使ってる野菜は外国産も多いですしね。
外食の方が必ず野菜をたくさん摂れるわけではありませんが、この状態が長期的に続くと、健康への悪影響が出てくるかもしれません。
鶏肉は値上がりしそう
外食産業の需要が減り、消費量が落ち込んだのは野菜だけでなく肉類・魚介類も同様でした。
ところが、ここにきて国産の鶏肉は在庫がなくなって高値になりつつあるようです。
おそらくテイクアウトの唐揚げ店が増えて需要が増しているのが原因の一つかと。
クリスマスには鶏肉の需要がピークを迎えますが、半額になっても高いと感じる商品が並びそうですね…