「スタバも社会的責任果たせ」
「大手食品会社で働いていたカンボジア人の技能実習生たちが、本人の意に反して強制帰国させられたのは、取引先の企業にも社会的責任がある」。カンボジア人の技能実習生たちを支援しているNPOと労働組合がこんな主張をしている。
夜勤明けにパスポートを取り上げられて強制帰国とか酷すぎることをしてますねぇ。
一義的には監理団体、そして雇っていた大手食品会社(日清製粉グループのトオカツフーズ株式会社)に問題がありますが、取引先企業のスターバックス社にもCSR(企業の社会的責任)があるので、責任を果たすように訴えるのは間違っていません。
「スターバックスで売られているものは、外国人技能実習生をこき使って作られたもの」というイメージがついたらマイナスなわけで、イメージダウンを避けるためにしっかり対応しなければなりません。
SDGsに積極的なスターバックス
そもそも、スターバックス社は世界的にSDGs(持続可能な開発目標)への積極的に取り組みをアピールしています。
主にプラスチックゴミ問題や、水問題など地球環境に関わる部分への取り組みですけど。
このような取り組みが報じられることで「SDGs=地球環境問題」というイメージが強くなりがちですが、それはSDGsの一部に過ぎません。
SDGsで掲げられた17の目標の1は「貧困をなくそう」ですから。
SDGsへ積極的に取り組むスターバックス社だからこそ、責任を果たすように訴えれば応えてくれるはずです。
「実は外国人技能実習生の犠牲の上に成り立っている、SDGsとは正反対の会社」というイメージがつくのは避けたいでしょうから。
東京五輪組織委員会もSDGsを推進しているが…
ちなみに、東京五輪組織委員会もSDGsを推進しています。
しかし委員会の組織としての実態は、5の「ジェンダー平等を実現しよう」に向けてやっと動き出したレベルでしたねぇ…
SDGsを推進している中で、「この組織のジェンダー平等は大丈夫なのか?」と誰も疑問を呈さなかったのでしょうか。(無理だろうけど)
SDGsの環境問題の面ばかり強調されることに、危惧を抱いてしまいます。