賞味期限切れ食品はいつまで食べられるのか?
賞味期限の切れた食品は、いつまで安全に食べられるのか。科学ジャーナリストの松永和紀さんは「安易に五感で判断してはいけない。消費者庁が賞味期限切れの食品について『食べきる目安となる期限』を設定している。これを応用するのがいいだろう」という――。
あらかじめの注意点として、「消費期限」と「賞味期限」との違い、「消費期限」は過ぎたらリスクがあるが、「賞味期限」は超えても即リスクはないことは書いておきます。
ブログやSNSなどでは、意外と「消費期限」と「賞味期限」を混同して書いてる人が多いので。
「賞味期限」は多少超えても美味しさが落ちるだけで食べられるし、そもそもその日付(長いものは年月のみの表示)を超えたらすぐに美味しさが落ちるものでもありません。
記事にあるように、メーカーは実際にテストしたデータに安全係数(8割程度)をかけた日付を賞味期限としているからです。
保存状態が悪くなければ、実際の賞味期限は1~2割プラスした日付ということですね。
「賞味期限切れ食品」販売店が増えている
「賞味期限切れ食品」を偽って販売・提供した場合にはニュースで騒がれ、必ず「健康被害は~」と一言付け加えられます。
一方で、「賞味期限切れ食品」でも少し過ぎたくらいなら食べられると理解している人も増えていて、ビジネスは拡大中。
「フードレス救」を展開するフェリックスは100店舗まで拡大する予定だとか…ちょっとぶち上げすぎの気もしますが。
加熱殺菌された缶詰やレトルトパウチ食品の賞味期限はもっと長い?
缶詰の賞味期限は3年程度、レトルト食品は1年半程度ですが、しっかり加熱殺菌されるタイプの食品は、ボツリヌス菌などもしっかし殺菌されていますし、真空パックされていれば酸化の心配もありません。
賞味期限切れでかなり時間が経過しても、大丈夫と言われています。
ちなみに、「レトルト」とはあのパッケージの容器(袋)のことではなく、もともと高圧釜のことで、高圧釜などを使った「加熱殺菌」の意味です。
もちろん缶にしろレトルトパウチにしろ、穴が開いたり傷がついたりした場合は、賞味期限に関係なく食べてはいけません。
異常がない缶詰やレトルトパウチ食品については、賞味期限切れでもどんどん販売してもらいたいですね。