広がる「百貨店クラスター」
阪神百貨店梅田本店の食料品売場の従業員を中心に広がった新型コロナウイルスのクラスターは、従業員間のみの感染なのか来店客も含めてなのかはわかりません。
阪神百貨店梅田本店のみならず、伊勢丹新宿本店などでもクラスターが発生しています。
百貨店の特に地下食料品売場、いわゆるデパ地下がクラスターの現場になっているわけで、感染力の高いデルタ株が広がった現在では買物のリスクも高まっていると言えますね。
黙って買物ができるスーパーと違って、デパ地下の場合はやりとりで声を出すし、商品の手渡しをするのでさらにリスクが高いかも。
伊勢丹は検査を抑制してクラスターを小さく見せたい?
クラスターが発生している伊勢丹新宿本店ですが、感染者の多くはテナントの店員など取引先の外部社員です。
伊勢丹では職域接種を実施していますが、対象は自社の社員のみで出入りの関係者は対象に含まれていなかったとのこと。
さらにテナントが従業員の検査を自主的に実施する場合、事前報告を求めていることが暴露されて炎上しています。
職域接種やるなら、テナントの従業員も含めておけば良かったのにねぇ…
実際に下請け含めて同じ職場で働く人、例えば清掃員や警備員なども含めて職域接種の対象にしていた企業は多数ありましたから。
今回は休業要請しなかったのが裏目?
東京では、過去の緊急事態宣言下で百貨店など大型商業施設に対して休業要請をしていましたが、今回は休業要請していません。
結果として、これが裏目に出たと言えるかも?
旧来株とデルタ株の感染力の違いを読み間違えた結果であって、旧来株であればこの判断で問題なかったかもしれませんが。
これまでは買物に行くだけなら感染リスクは非常に低いという認識でしたが、それも過去のものとして捉えた方がいいのでしょう。