「老後資金2000万円問題」が新たな展開へ
結果、2020年の総務省の調査では、月約5万円だった赤字が消えただけでなく、一転して1111円の黒字となったのです。
つまり、あれだけ大騒ぎした「2000万円問題」というのは、一時的な統計結果を元にした計算上の「問題」だったというわけなのです。
「老後資金2000万円必要」問題は、国が行っている家計調査を基にしたデータから導き出されたものです。
ただし、ある年のデータでは「老後資金2000万円必要」と言えても、年によってバラツキがあり、低い年は1200万で高い年では2200万くらい。
2020年に至ってはコロナ禍と給付金の影響もあって黒字。毎月4~5万円の赤字になるほどの支出をしなくても生活できちゃうことがはっきりしました。
これらの点については私も以前書いています。
しかしながら多くの人がそれを理解してるかというと疑問で、金融商品を売りたい側は「老後資金2000万円必要」を今でも言っているし、新展開はまだまだ世間には広がってないように感じます。
老後の不安はやはり健康であり、医療費と介護費
老後資金2000万円がないと、老後の基礎的な生活費に困窮するほどではないのがわかりましたが、医療費と介護費がいくらかかるかわからない不安は残ります。
健康のまま歳を重ねてピンピンコロリと逝ければ理想ですが、そう思った通りにはいかないものですから。
記事では、老後のために準備しておくべき介護費を1人500万円、医療費は200万円と試算しています。
その他のお金を100万円として、夫婦2人世帯で1500万円。単身なら800万円ってことですかね?
2000万円よりは低いけど、それでもハードルが高いと感じる人は多いかも。
単身なら介護費はもっと必要かも
単身で800万円ならハードルはぐっと下がりますが、介護費はやはり心配になります。
いやそもそも要介護になったら、その先の人生をどう生きていけばいいのかわからなくなりそうで…
要介護になった時にどうメンタルを維持していくのかの方がお金のことよりも心配です。