貧乏につながる食生活・金持ちにつながる食生活
「貧乏につながる食生活」は「外食三昧・スナック三昧」と「早食い」で、「金持ちにつながる食生活」が「砂糖・塩・油の少ない食事」と「よく噛んで食べる」とのこと。
貧乏を不健康に、金持ちを健康に置き換えれば納得できることですし、そもそも貧乏だと不健康な食生活になりがち。
でも貧乏・金持ちとの相関は全く理解できない内容でした。
特に「過度な砂糖・塩・油は脳を暴走させる」とか明らかに科学的根拠に欠けます。
過度な砂糖・塩・油は身体に悪いことだけは間違いないから、ああそうなんだろうなと思ってしまいそうですけど、「脳が暴走」ってどんな状況なんだろう?
むしろ、頭を使う仕事をしている場合は脳の活動に必要なブドウ糖に繋がりやすい甘いもの(できればブドウ糖そのもの)を取るのが当たり前になっています。
糖質は頭や身体で消費する以上に取ると脂肪として溜め込むので、摂取するのはあくまで必要量ですが。
「有能な人は早食い」説
また、早食いが貧乏につながり、ゆっくり食べる方がいいかというと、これは一般的に言われている「有能な人は早食い」説と真逆です。
早食いするメリットは、それだけ時間を有効に使えるから。何事も早く片付ける方が有能という考え方からくるものです。
サラリーマンが食事の時間(昼休み)を削って働くのは、ただのサービス残業と言えるのでオススメしかねます。
ただ自営業や経営者など、働いた分が結果に出る人は早食いになりがち。
実際、昼が繁忙期の店舗ではゆっくり昼食をとる時間がなく、客が途切れた時にササッと済ませるなんてことはよくあります。
私の場合は、セミリタイアした今ならゆっくり食べてもいいはずなのに、元々が早食いなので今も早いです。
長く身についた習慣は中々変えられないものですねぇ…
お金との直接的因果関係はないが…
以上から、「貧乏につながる食生活・金持ちにつながる食生活」は、根拠が不明確。
巷で溢れる「この習慣を真似ればあなたもお金持ちになれる」と錯覚させる記事の一つでしょう。
ただし、間接的な因果関係はあると考えます。
不健康な食生活で病気になったら医療費がかかるし、思ったように仕事を続けられなくなりかねません。
貧乏になるとさらに食生活が悪くなって不健康になるスパイラルへ陥るリスクも…
ストレスを溜めるほどストイックな食生活になってもまた不健康ですから、ほどほどに健康的な食生活を続けるのがいいですね。