これからは「FIRE」より「BOYA」?
経済的自立と早期リタイアを目指す「FIRE」という生き方に注目が集まっている。ライター・編集者の中川淳一郎さんは「『FIRE』は実現のハードルが高く、単なる世捨て人になる恐れがある。私は自身の経験からも『BOYA』をすすめたい。『BOYA』なら、まとまった貯金がなくても、考え方を変えるだけで始められる」という――。
「FIRE(Financial Independence, Retire Early)」に対して中川淳一郎氏が提唱しているのが「BOYA(Burned Out Yet Attempting)」。
その意味は「それまでの仕事で達成感を得て、どこか燃え尽きた感覚を抱いてはいるが、まだなにかに挑戦する姿勢は捨てていない」であると。
「FIRE」は(金銭的な)ハードルが高いというけれど、燃え尽きるほど仕事で達成感を得るのはそれ以上にハードル高くはないかなぁ?
「BOYA」の金銭的要件もハードルが高い
「BOYA」で生活をしていくために必要なお金に関する要件は2つ。「ある程度の貯金」「その後も仕事をくれる人々との関係維持」としています。
貯金はともかく「その後も仕事をくれる人々」なんて中川淳一郎氏のようにフリーでやっていける仕事をしていた人に限られた話です。
結局のところ、自分は燃え尽きるほど仕事で達成感を得られて、仕事で培った人脈で今はのんびり楽しく生きてます、と自慢したいだけではないのかと…
「マイペースで働く」生き方だけすればいい
「馬車馬のように働く生き方から卒業してマイペースで働く」ことには大賛成ですし、今の私のセミリタイア生活はそれに近いものです。
でも「仕事で達成感を得てから」とか「仕事をくれる人脈」はあるにこしたことはないけど、なくても構わない。
仕事で達成感を得るまで辞められなくなって、気がついたら定年なんてことになりかねませんから。
というわけで「Burned Out」を前提とした「BOYA」を「FIREよりハードルが低い」と勧めることには全く同意できません。
それが出来る人・出来た人は幸せな人だと思いますけどね。