「億り人」が断言するFIREブームの厳しい現実
お金持ちになるにはどうすればいいのか。『投資をしながら自由に生きる』(ダイヤモンド社)を書いた投資家の遠藤洋さんは「積立投資を続けるだけでは経済的な自由は得られない。FIREを達成するには、もっとリスクを取る必要がある」という――。
20代で始めて40代でFIRE(20~25年くらい積立投資)なら可能だと思いますが、この方のように20代のうちにFIREするとなると、リスクを取らないと無理でしょうね。
その一方で、現在の急激なインフレと株式市場の状況では積立投資で経済的な自由を得るのはもっと長い期間がかかるのではないか、と不安になります。
実際、アメリカでは急激なインフレで生活費が増え、生活プランを大幅に見直しする必要からFIREした人が再び働き始めるなど、FIREブームが終わりを迎えているという記事もありました。
今はFIREブームに厳しい現実が突きつけられてるのは間違いないでしょうね。
これが続くのか、少し落ち着けばまた一部の人にじわじわと広がるのかはわかりませんが。
再現性の高さがFIREブームの最大の理由ではなかったか
積立投資ではFIREは無理だからリスクを取って投資だ、はうまくいけばいいけど投資に失敗すればFIREどころか「死ぬまで働く」老後になるリスクがあります。
それではFIREの良さでありブームの理由の一つ「再現性の高さ」がなくなってしまいます。
ある程度の金額を積立投資に回すことができ、節約で支出を減らすことができる人ならば、というハードルの低さが最大の魅力だったかと。
「リスクを取って投資して億り人にならなければ」では、成功者のみが可能な昔の早期リタイア像に逆戻りですからねぇ。
積立投資によるFIREはなくなりはしないものの、本家アメリカを始めとして一旦ブームは下火になると思います。
物価と株式市場が安定したらまたブームが再燃するのか、強くFIREを希望する人だけの静かなブームになるのか、果たしてどうなるやら。