貯蓄体質になるには「見栄を捨てる」
貯蓄体質になるための「7つの心得」の1つ目の項目が「見栄を捨てる」。
2つ目以降は心得というよりも行動なので、心得として最も重要なのは「見栄を捨てる」と言ってもいいでしょう。
でもこれが難しい。人間関係を維持していく上で必要なものもありますし、プライドも邪魔をします。
見栄を張らないでもいいように人間関係を整理するのも一つの手段ではありますが、そうそうできることでもありません。
老後生活費の「平均」は見栄を含む
「老後資金2000万円必要」問題の基となる、現在の高齢無職世帯の家計収支データ(2021年)によると、消費支出は夫婦で約22.4万円、単身で約13.2万円。
あくまで平均値であり、お金持ちでたくさん使う人の影響が大きく出ますから、中央値はこれより少し低いはず。
この数字を見て「平均=人並み」の生活がいいと考える人は、見栄を気にしている人かもしれません。
「人並みに」は、周りを見て周りに合わせて同じものを、と考えて行動することですから、見栄そのものですし。
見栄を捨てれば平均以下に
逆に見栄を捨てた人は、平均より低く抑えられると考えるでしょう。
周りと違うことをするのはそれなりに勇気がいるし、見栄による承認欲求が得られないのでいかに自己満足するかという考え方の切り替えが求められます。
書籍を出している「年金だけで暮らす高齢者」の方々は、まさに自己満足度が高い人たちだと思います。
「見栄を捨てる」と言っても全てを捨て去るという0か1かの話ではなく、不要なものを削っていく話。
一気に削れるものではないので、徐々に削っていくのがいいですね。見栄のために使っていた時間を減らせて、自分の時間が増えるプラス効果も得られるかも。