人生100年時代に関する意識調査アンケート
株式会社主婦の友社は、高齢者医療のトップランナー・和田秀樹氏による『わたしの100歳地図』の発売(2023年6月1日【木】にあわせ、人生100年時代の意識調査アンケートを実施し、40代~80代の男女175名から回答を得ました。
「老後資金は一人いくらあれば安心できますか?」との問いに対して、「3000万円以上」と答えた人が175名中55人で最多。
「老後2000万円問題」があるため、安心が得られるのはそれに余裕を持って3000万円になったのかもしれません。
が、「老後2000万円問題」は夫婦2人の場合なので、一人あたりで言えば1000万円になります。
「3000万円以上」と答えた人は、夫婦なら6000万円以上必要と考えている計算になりますね。
まぁ設問をよく理解せずに答えた可能性もありそうですし、現役世代で年金が破綻すると考えていれば、3000万円でも安心できないのかもしれません。
「生涯続けられる趣味」を持ってない人はどうする?
「生涯続けられる趣味を持っていますか?」との質問では、「持っている」と答えた人は66%で、3人に1人は持っていないと。
「生涯続けられる趣味」という意味であれば、スポーツなどはいつか続けられなくなるので持っていると答えられなかったのかも。
趣味の中身では「旅行」と「スポーツ」が同率1位だったそうですが、どちらも足腰を悪くすると続けられません。「旅行」は金銭的に難しくなる可能性もありますね。
「生涯」を寿命が尽きるまでと捉えるのか、健康寿命が尽きるまでと捉えるのかで回答が変わりそうです。
40代と80代の「老後の不安」は意味が違う
40代~80代の男女175名へのアンケートで、「人生100年時代に関する意識」について聞くのであれば、65歳以上と以下に分けて聞いた方が良かったのでは。
40代の人の「老後の不安」と、80代の人にとっての「老後の不安」は意味が違うわけで。
設問の内容から言えば、40~60歳へのアンケートの方が良かったかも。
ちなみに『わたしの100歳地図』の帯には「血圧200オーバー」「血糖値600オーバー」とあり、和田秀樹氏はまだ63歳なのでちょっと心配になりました。