「終活」で心身の健康をむしばむ可能性
遺された人に迷惑をかけないように、「終活をしておかなければ」という風潮は実際にあると思います。
「過剰な洗脳」とまでは思いませんが、「人生100年時代」や「老後2000万円問題」だとかと同様に、不安からとにかく何かしなければ、と思ってしまうものですし。
残り短い時間を、終活ばかりに時間とエネルギーをかけすぎるのはもったいないですね。
ましてや、死んだ後のことを心配してうつ状態になるなんて馬鹿馬鹿しいことこの上ない。
「終活」にも色々ある
ただ、「終活」と一言でまとめがちですが、その中身は色々あります。
- 遺言・エンディングノートなどで情報を遺す
- 持ち物を整理する(生前整理)
- 自分のお墓の準備をする
生前整理が最も時間と労力がかかりそうですが、遺族に多少迷惑をかけるものだと割り切っても良さそうです。
ただし、遺産相続の対象に含まれるであろう価値のあるモノ(美術品等)がある場合は、整理しないまでも死後の扱いについて希望を遺しておいたほうがいいかもしれません。
好きなものに囲まれているほうがいいと思うので、急いで整理する必要はありませんが。
金融資産を複数の金融機関に預けている場合は、それについて情報を書き残しておくのは絶対に必要です。
そういった「最低限の終活」だけにしておいて、あとは時間があればゆっくりやるくらいでいいでしょう。
モノが少ないほどいいわけではない
ミニマリスト的な価値観では、モノが少ないほどいいとなるのでしょうけど、全ての人にとって当てはまるわけではありません。
本当に無駄になっているなら捨てたほうがいいですが、手離した後で後悔しないように気をつけないといけない、と。
人にはそれぞれ自分にちょうどいい持ち物の量がありますし、思い出深いものは捨てないほうがいいのは当然のこと。
終活や断捨離に限らず、流行に流されてのやりすぎには気をつけたほうがいいですね。