グリコのIT技術者募集要項が物議
グリコ、ITの精鋭部隊を年収500万円で募集→「悲劇のトラブル招いた原因」
デロイトトーマツコンサルティングに刷新を依頼していたシステムが大規模障害を起こした江崎グリコのIT担当の募集要項が物議を醸しています。
必須条件からかなりの経験者を募集しているのに年収は「500万円~850万円」とのこと。
25歳くらいで経験が少なくてもいいのなら悪くはない条件かもしれませんが、それなりに経験がある人を求めているのであればちょっと少ない。
古くからある多くの日本の企業と同様、ITが会社の根幹だという認識はないのでしょうし、IT技術者に対する軽視もあるのでしょうね。
ITシステムは外注するもの、でやってきたのが今も根付いているのかも。
IT技術者といってもやってることもその技術もピンキリなので、働いている人の平均報酬をみればそれほど高くはないです。
ただ大企業が優秀なIT技術者を欲するのであれば、もっといい条件にしないと。プッチンプリンのようにするっと出てこないわけで。
「人を安くこき使う」経営ばかりのせい?
こういった風潮が大企業から中小企業まで蔓延しているのは、「人を安くこき使う」経営手腕が評価されてしまった影響が及んでいるのかもしれません。
派遣可能業務の拡大、外国人実習生を安価な労働力として扱うことで、安く使える仕組みを作ってきて、それに流れていきましたからねぇ。
人件費を削減するのは企業として当然のことなんですが、それがDX・IT化ではなく「人を安くこき使う」になってしまったのが残念ポイント。
日本の経営者はそればかりが身についてしまったので、外国人人材を入れるのであれば、労働者よりも経営者に来てもらうほうが良いとずっと言っています。
まぁ円安が進んでいるのと、日本以外の賃金の伸び率の高さから、労働者に来てもらえなくなっていくでしょうけど…