80歳で「億り人」になった超倹約家の父
残された金額によっては、多額の相続税が必要となる可能性もあるためです。今回は、父親が80歳で1億円を貯めた場合に100歳までで使い切るために必要な支出や、もし父親が貯金を残して亡くなった場合の相続税などについてご紹介します。
80歳から100歳まで生きると仮定すると、20年なら毎年500万円を使う必要があり、90歳までの10年で仮定すれば毎年1000万円ですね。
今までお金を使ってこなかった人に、いきなりそんな額を使えと言っても無理な話です。
また足腰が弱ってくるため旅行に行くのも限界がありますね。
「死ぬ時に貯金残高が最高に達する」人は多い
「死ぬ時に最もたくさんお金を持っている」と言われるほど、高齢者はお金を持っているデータがあります。
貯めたお金を使わずに死んでいくのはもったいないと感じる一方、もしも要介護になった時のために備えていたのであれば、使わずに死ねたのは幸せだったとも言えます。
高級老人ホームの中には入居金だけで1億円が必要な施設もあるそうですが、それに使うことが幸せと思えるかどうかにもよりますかね。
ただ使うことが有効活用なのか?
元の記事では、貯金を有効活用したいのであれば使い切ろうと締めくくっていますが、ただ使いさえすれば有効活用なのかという疑問が湧きます。
そりゃ相続税を取られると損した気持ちになるかもしれませんが、それはそれで税金として有効活用されます。
税金ではどういう使われ方をするのかわからず不満だというのであれば、寄付をするのがいいかもしれません。
実際に救急車を寄付する事例はありますし、3億円近い金塊を市に寄付した人もいましたね。
自分が消費するだけでなく、社会のために使うのもお金の有効活用です。有効活用という言葉からはむしろ後者の方がしっくりきますね。