内閣府の「満足度・生活の質に関する調査」から
昨日に続いて、内閣府が発表した『「満足度・生活の質に関する調査」に関する第1次報告書』から。
この調査では、地域・都市規模での調査もしていますが、ほとんど差が見られないという結果になっていました。
地域別では若干の差はあって、東海が一番満足度が高いという結果です。
低いのは北海道・東北と北陸ですが、これは寒い・雪が多い地域は冬が大変というのがあるのか、あるいは温暖な地域の人は比較的楽観的だからなのか?
都市の規模ではさらに差が小さい
そして都市の規模ではさらにその差は小さい結果になっています。
「住めば都」というように、今住んでいる地域からくる不満は少ないのでしょうね。
都会に、あるいは田舎に引っ越せば不満が解消できるのならば、引っ越せばいいだけのことだし、実際にそうしているのでしょう。
田舎も都会もそれぞれ良さがある
老後は田舎暮らしがいいのか、都会暮らしがいいのか、よく比較をされます。
生活費面では田舎暮らしが有利と言われます。都会の持ち家を売れば大金が入る場合は特に有利でしょう。
一方、内閣府の調査では「友人との交流頻度」や「頼れる人の人数」が満足度に影響していると出ていました。
交流のある友人や頼れる人から離れて遠くに移住するのは、人間関係の面で満足度を下げるリスクがあります。
住み慣れた地域で住み続けるのがいいが…
都会でも田舎でも、金銭的に許されるなら住み慣れた地域で住み続けるのが一番いいという結論にしたいところですが、田舎はそうもいかないかもしれません。
いわゆる限界集落レベルの地域はもちろん、限界集落を持つ市町村は人口減で自治体の存続が危ぶまれる可能性があります。
住み続けたくても住み続けられないかもしれないのがこれからのリスクですね。