周囲の人間もダメにする「無気力人間」
ネガティブではっきりと反対意見を言う人よりも、「無気力人間」の方が厄介な存在かもしれませんね。
ネガティブは議論を闘わせて良いアイディアが出てくる場合もありますが、無気力では何も起きませんから。
「愛の反対は無関心」みたいなものです。
他者をリスペクトしていないのは…
「他者をリスペクトしない雰囲気の中では仕事の効率は下がる」というのはごもっとも。
ただ、それは末端の社員一人一人の責任ではないでしょう。雰囲気を作っているのは会社であり、管理職です。
記事中にも「転職後に年収が上がった人の割合が低い」というデータが示されているように、自己研鑽でスキルアップしたことへの評価が低いから、無気力人間が増えてしまっているということ。
他にも、非正規で不安定な雇用や中間搾取されているなどの感覚も無気力人間を増やしている原因の一つかもしれません。
私も、IT業界に絶望したのは、「ITドカタ」と言われる多重請負環境のせいです。
日本は「自分で自分の人生を切り拓くのが難しい社会」になっているという指摘の通りですね。
全く切り拓けないとは言いませんけど、やはり難しい社会と感じます。
「どうせ、何をやっても無駄だ」
「どうせ、何をやっても無駄だ」という学習性無力感に支配された日本について、『人間を幸福にしない日本というシステム』(カレル・ヴァン・ウォルフレン)で、日本の国民は「『シカタガナイ』と考えてしまう傾向がある」と指摘していたことを思い出しました。
頑張った人が報われにくく、強固に作り上げられた利権にどう入り込むかで決まってしまうから、入り込めなかった人間は無気力になってしまう。
それが社会全体を停滞させてしまっているとすると、利権も少しずつ崩れていくんでしょうけどね。
もちろん私も働く気が無くなっている「無気力人間」の一人です。
ひきこもりししているから、他人に害を撒き散らしてないだけ良いと思っています。(ブログでは撒き散らしているけど…)