東京五輪は「完全に中止する公算が高い」
その中で、より踏み込んだ発言をしたのはIOCのディック・パウンド上級委員だ。彼は「新型コロナウイルスが原因で東京オリンピックの開催がかなり危険ということになれば、組織委員会はそれを延期するのではなく、完全に中止する公算がより高い」と述べ、その最終の決定は5月までにくだされるという見解を表明した。
これは単に日本での新型コロナウイルス封じ込めができておらず、感染が拡がっているからという意味ではなく、もはや世界中に拡がっていることまで含めての発言ではないかと。
仮に日本で終息していたとしても、他の国でまん延していたらその国の人を入れるべきかどうかという問題になります。
日本には行きたくない、選手村には入りたくない、などリスクを避けたい選手の思いも交錯するでしょうね。
アマチュア選手ならまだしも、プロ選手は感染したら自分の収入減に繋がりますから。
リオデジャネイロオリンピックの際は、ゴルフの松山選手がジカ熱の不安から辞退した過去もあります。
有力な選手・チームが辞退したオリンピックでは、意味がありませんからね。
ワクチンは間に合わないか
新型コロナウイルス用のワクチンが開発されれば一気に沈静化すると思われます。
そのワクチンの開発着手が発表されました。
ただし、臨床までに半年程度かかるようですから、オリンピックには間に合いそうにありません。
インフルエンザのように暖かくなれば沈静化すればいいのですが、シンガポールでも感染が拡がっているのであまり期待はしない方がいいでしょう。
「中止だ中止」
『AKIRA』は2020年の東京オリンピック開催を予想していたと話題になりましたが、その看板に「中止だ中止」と書かれているように歓迎していない人がいるのもわかります。
『AKIRA』の世界でも国威発揚のためにオリンピックが使われたことを示していたのでしょうね。
もしも中止が決まったら、石原慎太郎元都知事には「天罰」と言ってもらいたいところです。