「高学歴高収入の子ども部屋おじさんが急増中!」
成人しても親元を離れず、実家の子ども部屋で暮らす独身の中年男性を「子ども部屋おじさん」と呼ぶネット文化がある。12月2日放送の「羽鳥慎一モーニングショー」(テレビ朝日)では、この「子ども部屋おじさん」を特集。「高学歴高収入の子ども部屋おじさんが急増中!」として、年収1000万円の35歳男性や、ファミコンやアニメグッズに囲まれて幸せそうな42歳男性らを紹介した。
「子ども部屋おじさん」はネットスラングとして随分前から存在していた言葉ですが、大きな話題になったのは2019年の春先のころ。
元々あった「パラサイト・シングル」を揶揄する言葉としてパンチの効いているので、広まるのも当然だったのかな。
そんな「子ども部屋おじさん」の特集を今更やるの?と思いましたが、なるほど「高学歴高収入の子ども部屋おじさん」という括りでしたか。
「子ども部屋に住み続ける=パラサイト・シングル」なのか?
「パラサイト・シングル」の定義は、Wikipediaによると「学卒後もなお親と同居し、基礎的生活条件を親に依存している未婚者」です。
「高学歴高収入の子ども部屋おじさん」は、家事を親に依存している人が多いでしょうけど、金銭的には家にお金を入れていたり、親の生活を下支えしているケースもあると思います。
社会人になっても子ども部屋に住み続けていることだけで「子ども部屋おじさん」と揶揄をするのは、ちょっと違うのではないかと。
それよりも、高学歴高収入の人は都会の企業(主に大企業)に勤めている人が多いと思いますが、そういう会社でも家賃補助を削減したために、実家に住む人が増えている事情があるのかもしれません。
実家と較べて賃貸物件の品質が低すぎる?
2000年以降に建てられた一戸建ては、遮音性や断熱性(省エネ性)で安い賃貸物件よりも遥かに良いのが、「子ども部屋おじさん」が増えた理由の一つと考えられています。
遮音性が低い賃貸物件…と聞けばあの会社が真っ先に思い浮かびますねぇ。
家賃補助があればそこそこの賃貸住宅に住めますが、全額自腹で出すとなると、大都会では相当な家賃が必要になります。
それなら実家の方がいいやってなりますわなぁ。親きょうだいと仲が良ければという条件は付きますが。
さらに新型コロナで在宅勤務が増えた人の中には、通勤時間よりも自室の居心地の良さを求めて実家に戻る人も出てくるでしょうね。