「富裕層鈍感」はアハモにしない
もっと言えば、富裕層は自動的に口座から引き落とされる携帯電話の料金なんて気にもしていない。当然、NTTドコモの新プランにも関心はないし、プラン変更や乗り換えなんて面倒くさいだけだ。
実はドコモのみならずNTTの収益の柱になっているのは、そのような価格に鈍感なユーザー「富裕層鈍感」と私が呼んでいるセグメントなのだ。
「富裕層は~」論の中には、「富裕層はお金の管理をきっちりしていて、無駄遣いはしない!」と言われることがあります。
しかしそれは富裕層をあまりにひとかたまりに論じすぎて違和感がありました。
富裕層といっても色んなタイプがあるわけで、せっせと節約して富裕層(金融資産が一定額以上)になった人もいれば、事業を成功させて一気に富裕層になった人もいるし、出世して高年収で富裕層になった人もいます。
節約して富裕層になった人以外には、細かいことに鈍感な人や自分が不得意なことに時間とエネルギーをかけたくない人もいるものですね。
価格をあまり気にしない「富裕層鈍感」という括りはわからないでもないです。
というか「鈍感」な人はahamoにしないだけでは
でも「富裕層鈍感」だけでなく、「中間層鈍感」や「下層鈍感」の人も若い人以外は中々ahamoにしないと思います。
その理由は、日本は先進国の中ではITスキルが低いためネット契約で自分で全て設定するのはハードルが高いし、何よりも「携帯料金は今くらいで当たり前(みんなと同じ)」の感覚があるためです。
携帯料金に対して鈍感になっていると思うわけです。何かあった時にショップで聞けないのは怖いと思うでしょうし。
結局、「富裕層鈍感」だけじゃなくて富裕層以外も「鈍感」な人はahamoにしないだけではないのかな?
若い人から意識が変わっていく
ドコモのahamo、auのPovo、ソフトバンクonLINE、大手三社が出してきた価格はほぼ横並びになりました。
ただ価格が下がっただけでなく、「2年縛りや解約金なし」になったことや、これに合わせて「MNP手数料無料」になったことも大きな変化です。
若い世代の人はキャリアメールというレガシーに引きずられることなく、大手三社を含めて携帯会社を自由に乗り換えるのがさらに当たり前になるのではないかと。
auのサブブランドのUQモバイルも、対抗した料金プランを出してきたし、格安SIM各社も早く卸値交渉を終えて対抗プランを出してきてくれることを期待しています。
UQモバイルの3GB1480円はDMMモバイルなど最安レベルの格安SIM会社よりもさらに安いので、値下げ競争になるのは間違いないでしょう。
一番苦しそうな楽天モバイルには、ご愁傷様としか言いようがありませんね。