貯金2000万からのセミリタイア継続中

40代・貯金2000万円で無謀なセミリタイア生活を始めて5年以上継続中。気がつけば50代に…

お粗末だった接触確認アプリ「COCOA」の開発費はいくらだったの?

「COCOA」の開発費用はわずか4億円?

bunshun.jp

例えば、ドイツで導入された接触確認アプリは、日本と同じくGoogleとAppleが開発したAPIを利用した仕組みです。単純に比較はできないかもしれませんが、ドイツではアプリの開発に2000万ユーロ(約25億円)をかけ、さらにその運用には月額3億~4億円が必要とされています。ドイツの例が適正な価格と言えるかどうかは議論があるでしょうが、アプリの運用には億単位で継続した金額が必要になるのです。日本においても、もっと潤沢な予算があればしっかりした体制を構築することができた可能性はあります

 ドイツの事例と比較して、日本は安すぎるのではないか、といった論調ですね。

でもちょっと待って欲しいのは、COCOAの開発のスタートはあるエンジニアが無償でスタートしたものということ。

toyokeizai.net

その後、厚労省から委託されたパーソルプロセス&テクノロジー株式会社によって開発・運用されています。

日本マイクロソフトが技術支援に入っているのは、日本マイクロソフトのエンジニア・廣瀬一海氏が当初の開発の中心人物だったからですね。

COCOA保守運用体制

ベースとして無償のものがあったわけですし、オープンソースで開発を続けるなら4億円でも十分すぎると言えます。

接触履歴は本体のみに14日間保持で、サーバ(クラウド)は濃厚接触者への通知機能のみなのでシステムの構造はシンプルなのも理由の一つです。

じっくり時間をかけている場合じゃない

文春の記事では、もっと時間とお金をかけるべきという論調がみられました。

むしろしっかり国民の生活を『補助』するためには、じっくり時間をかけ、人員や予算も含め運用体制の構築をする必要があった。

しかし新型コロナの感染が拡大する中で、そんな悠長なことを言っている場合ではありません。

ベータ版でいいからリリースして、多くの人に使ってもらいながら改善していくやり方の方がいいわけです。

時間とお金をかければいいと考えてしまうのは、「完璧」を求める日本の病ですかねぇ…

xtech.nikkei.com

オープンソース開発に向いてない会社が受注しただけでは?

結局のところ、パーソルプロセス&テクノロジー株式会社はオープンソースソフトウェアの開発に向いていない会社だったのではないかと。

オープンソース開発に向いていない会社が、いくら時間とお金をかけても、良いものは出てきません。

保守運用体制の図を見る限りは、パーソルプロセス&テクノロジー株式会社は元請けであって、その下に何社もぶら下がる「ITドカタ」構造が問題だと思いますけどねぇ。

IT業界の病理学