30代・40代の貯蓄額が大幅に増加
≫ 30代・40代の貯蓄額の平均は283万円、コロナ禍前の前回調査から91万円増加、40代では162万円の大幅増加
≫ 「現在の貯蓄状況に不安を感じている」30代・40代の66.0%、40代女性では72.8%
家計調査でも、コロナ禍で支出が減って投資が増えているデータがありましたが、それを裏付けるかのような結果です。
40代にいたっては、前回の調査から162万円も増加しています。
貯金なしや50万円以下の回答の割合が減り、500万~1000万円と答えた人の割合が特に増えています。
前回調査で貯金なしや50万円以下だった人が貯金をして、50万以上になったという単純な話ではなさそうな?
世界的な金融緩和の影響が大きい?
コロナ禍で支出が減った分を貯金に回したり、先行き不安からの貯蓄志向の高まりもあるとは思いますが、一番の要因は株価ではないかと。
前回の調査期間は2019年1月頭で、今回は2021年2月頭。
日経平均は20000円から28000円になっていますし、NYダウは24000ドルから31000ドルです。
貯蓄(金融資産)が500万円以上の人で株式投資をしている人の割合は高いでしょう。
仮に日経平均ETFを400万円分持っていれば、160万円増えているわけで、平均貯蓄額の増加には、株価の影響が大きいと思うわけです。
調査ごとのバラツキも考慮しないといけませんが、貯蓄50万円以下の人の割合が減っているのは支出先が減って、今後に備えて貯めているのだと思います。
新型コロナが終息した後、貯めておいたお金をパーッと使うのか、それともさらに貯金を増やしていくのか、果たしてどうなるのでしょうか。
おひとりさま支出をする人は8割に
また別の設問では「一人で行動・消費すること」、つまりおひとりさま消費は、お金をかけている人の割合もその平均金額も大幅増で、割合は8割にもなっています。
元々おひとりさま消費が増える傾向が続いている上に、コロナ禍で一人で楽しむことが多くなったということでしょう。
一人で外出しなくても、家で一人で楽しむ行動・消費も「おひとりさま消費」のうちですから。
おひとりさまの楽しさを知って新型コロナ終息後もこれが続くのか、元に戻るのかはわかりませんけどね…