五輪商戦は熱気なし
東京五輪の23日の開幕まで1週間を切ったが、「五輪商戦」は盛り上がりを欠いたままだ。ほとんどの会場で無観客開催になったものの、テレビの買い替えは新型コロナウイルス対応で特別定額給付金が支給された昨年に済んでおり、「足元で家庭でのテレビ観戦を目的とする動きは鈍い」(家電量販店)。スポーツ用品店も“特需”は起きていないといい、五輪より感染拡大防止に気をもんでいる。
オリンピックがあると毎回需要増が期待されるのがテレビの買い替えです。
今回の場合は4K8Kテレビへの買い替えが期待されていたと思いますが、特別定額給付金とコロナ禍の巣ごもり需要で先食いしたので今年は期待できないようで。
緊急事態宣言が出た中で、店頭で派手なセールを打っての集客はしにくいし、今回の五輪商戦が盛り上がりに欠けるのは致し方ないことでしょう。
開幕までの方が盛り上がっているのでは…?
一方、今回の五輪に関しては、開幕するまでに色んな騒ぎがあり、むしろそっちで盛り上がっている印象です。
新国立競技場やエンブレムの騒動があったのが2015年。エンブレムの騒動の会見時の言葉「一般国民は理解しない」から生まれた言葉が「上級国民」で、今やすっかり定着しています。
当時私は、『2020東京オリンピックのテーマは「日本の利権と衰退」』と書きましたが、その後もそのテーマ通りの騒動が続きました。
新型コロナによって延期した後も騒動は次から次へと湧き出てきて、最後の締めとして障がい者への虐待行為自慢で知られていた小山田圭吾氏の起用問題で今が盛り上がりのピークではないでしょうか?
逆の意味での盛り上がりですけど、五輪開幕までの間にこれだけ盛り上がりがあってマスコミ的には良かったのでは?
組織委員会が英断を下していれば盛り上がらなかった
オリパラの開会式・閉会式に起用された小山田圭吾氏の過去の問題について、組織委員会は「知らなかった」としています。
あれだけ有名な話なので知らなかったでは済まされない問題ですが、知ったならすぐに外す英断を下していればここまで盛り上がらなかったはず。
組織委員会は五輪(開幕前)を盛り上げるために敢えてやったのかなぁ?(ないない)
2020東京オリンピックのテーマ「日本の利権と衰退」を最後の最後まで感じさせてくれる組織委員会の振る舞いです。
開幕して日本人選手がメダルを獲得すれば、マスコミの風潮・論調は一気に変わると思いますけどね。