短命な未婚男性の死因
男女別、未婚・既婚・離別・死別での寿命を見ると、男性ははっきりと差が出ています。
男性は「未婚<離別<有配偶<死別」、女性はあまり差がないですが「有配偶<未婚=離別<死別」。
未婚男性と離別した独身男性の寿命の短さ(早死)が特に際立っています。
死因のうち糖尿病や循環器系の病気が多いことから見て、最大の原因は食生活であることは予想通りといったところでしょうか。
さらにお酒もよく飲み、医者に行かないことも要因の一つとして指摘されています。
超加工食品はがんを引き起こしてはいない?
ただし、唯一がんについては、有配偶の男性の方が未婚男性よりも多くなっています。
有配偶の男性は糖尿病や循環器系の病気に罹りにくい分、がんが増えてしまったと考えられます。
がんは食生活よりも運の要素が強いということなんでしょうね。
未婚男性は超加工食品を食べる量が多いと思われますが、がんリスクはあまり気にしなくてもいいのかも。
でも「超加工食品」として挙げられている、パン・スナック菓子、炭酸飲料などは糖質が多く、がんよりも糖尿病のリスクが高い食品ではないかと。
水素添加油脂(トランス脂肪酸)は悪玉コレステロールの増加が指摘されていて、がんよりも循環器系の病気リスクを高めます。
「人生100年時代」のリスクより早死リスク
以前に書いたように、未婚男性は長生きリスクよりも早死リスクが高い。
長生きリスクを考えて老後資金を貯めようとして、節約しすぎた食生活で早死リスクを高めてしまっては本末転倒です。
健康診断で血糖値・悪玉コレステロール値・血圧などが高すぎる場合は、早死リスクが高いとわかるので、老後のための貯金よりも今の食生活にお金をかけた方がいい。
でも「健康も贅沢な消費」なのですよね。未婚男性はそこにお金と時間をかけられない人もたくさんいるわけで。
値上げラッシュの中、食費節約のやりすぎは健康にマイナスなので悩ましく思う日々です。