投資に回す「余裕資金」の基準は?
「投資は余裕資金で」と言われますが、その基準はあいまいだ。ファイナンシャルプランナーの藤原久敏さんは「私は余裕資金に3つの基準を設け、最も厳しい基準を採用することで投資を楽しめるようになりました」という――。
「投資は余裕資金で」は基本ですが、最近の株式市場(特にNY市場)の激しい値動きでは平常心でいられる人の方が少ないかと。
そもそも「余裕資金」の基準も人それぞれ。記事では「余裕資金」の緩い基準は「当面使わないお金」、普通基準は「目的の決まっていないお金」、厳しい基準は「なくなっても気にならないお金」だとしています。
ギャンブルは別の財布で
この「なくなっても気にならないお金」は、私にとってはギャンブル(パチンコ)をしていた頃の考え方。
ギャンブル用の財布を用意し、そこに「なくなっても気にならないお金」を入れて回していました。
幸い、その財布がゼロになることはなく、むしろ増えた分を生活費に使ったりして、最終的にプラスのまま辞めています。
最初に財布に入れた以上の金額を生活費に回してプラスを確定させ、それからは完全に「なくなっても気にならないお金(トータルで損にはならない)」になったので、気持ちが楽になりました。
最初は「なくなっても気にならないお金」と思って始めたけれど、平常心でいられたのはトータルでプラスを確定したから。
今も株式(投信)投資で評価額は大きく下がっていますが、全体の評価額はまだプラスなのでまだ平常心でいられるだけです。
今後マイナスになったら、私は平常心でいられないでしょう。緩い基準で投資してますしね。
通常の株式投資ではゼロにはならないが
レバレッジをかけない限り、株式投資でゼロになることは滅多にありません。インデックス投資ならなおさらです。
だから投資に回す余裕資金としては「半分になっても気にならないお金」くらいでもいいいことになります。
それでも「ちょっとでも損をしたくない」人は、無理に投資をしない方がいい。
「投資は必要」だと煽るのは、「投資をしてほしい側のキャッチコピー」というのは同意です。
最近の下落でマイナスになり、平常心を保てなくなっていると感じたならば、自分の投資に回すお金の基準を見直す機会だと思います。