「ワークライフバランス」が幸福をもたらす?
近年は仕事と私生活の両立を追及する「ワークライフバランス」を重視する人々が増えていますが、中には「仕事は一切したくない、ワークライフバランスではなく『ノーワーク』が理想」と思っている人もいるはず。ところが、イギリスのデ・モントフォート大学で心理学の上級講師を務めるLis Ku氏は、多くの人はまったく労働をしないよりある程度の労働をした方が幸福になれると主張して、その理由について解説しています。
必ずしも「仕事をしないことが人生の幸せだ」とは言い切れず、ほどほどに働く方が幸福度が高いという研究です。
「週休3日で幸福度が上がった」との実験結果もありますし、今のフルタイム労働(週40時間以上)よりも少ない方が幸せになると推測されます。
ただ、全く働かないのもまた幸せにならないと。「ほどほど」は人それぞれ違うんでしょうけどね。
早期リタイアしてもまた働く心理は?
早期リタイアしてしばらくは全く働かない日々を過ごしたものの、再びアルバイトなどで働きだす人が少なくない印象があります。
にほんブログ村の「セミリタイア生活」や「FIRE」に登録しているブログがソースなので、早期リタイアした人全体を見たわけではないですが。
私も含めて最初から働くことを前提にしていた人(サイドFIRE)ならともかく、資産も潤沢で働かなくてもよいのに働くのは、やはり「労働をした方が幸福になれる」を表しているのでしょうか。
資産が減るのが耐えられないからとか、増えるのが楽しいからとかもあるかもしれませんが。
ヘドニックな幸福とユーダイモニックな幸福
元記事の最後にあるように、快楽的な幸福(ヘドニックな幸福)を好む人が半数いるものの、人生に意義を感じる幸福(ユーダイモニックな幸福)を好む人も一定数います。
人によってどちらを好むかの傾向はあるものの、両方あった方がより幸福ですから、ほどほどの働くのがいいという結果なのかも。
ユーダイモニックな幸福を好む人は、バリバリに働いて有意義に過ごすほうがいいんでしょうし、労働ではなく趣味に人生の意義を見出してもいでしょう。
私はヘドニックな幸福を好むタイプの人間だと思うので、今くらいの少しだけ働く生活を続けるのが正解かな?