東京都の40代独身男性の平均年収は500万円超?
「2021年賃金構造基本統計調査(厚生労働省)」による全国のサラリーマンの年齢階級別賃金と、東京都の平均年収が全国平均の1.18倍である点から、東京都のサラリーマンは40~44歳男性で約506万円、45~49歳で約542万円としています。
これをもって「ゆとりのある独身生活を楽しめる金額」と…
ん?ちょっとまって? 賃金構造基本統計の数字(平均)は、独身だけのデータじゃないですよねぇ?
既婚男性と未婚男性では平均収入に差がある
既婚男性と未婚男性の収入にはかなりの差があることはよく知られています。
この差は、家族手当や扶養手当が残っている会社がある影響もあるでしょうけど、やはり収入によって結婚できるかできないかを分けている現実が反映されています。
結婚したら収入が増えるのではなく、収入が低いから結婚できない(難しい)という状況ですね。
東京は賃金の格差も大きいのではないか
賃金構造基本統計でも企業規模で賃金差が表れていますが、東京ではこの格差がもっと大きいのではないかと。
というのも、大企業といっても地方ではその支社や工場で働く人が多いのに対して、東京では本社で働いて高い収入を得ている人が多いと考えられるためです。
東京の大企業で働く40代独身男性ならゆとりのある独身生活を楽しめるでしょうけれど、小規模・零細や派遣など非正規で賃貸住まいだとゆとりがあるかどうか…
平均で見ればまぁまぁな数字だとしても、たくさん稼いでいる人が全体を押し上げてしまいますからね。
記事では40代独身男性の家賃を7~9万円と見積もっていますが、実家住まいの「子供部屋おじさん」であればこれがゼロかもっと少ないはず。
こういう格差もありますし、東京に住むのは高いからと周辺の県で通勤圏内に住んでいる人もいるでしょうね。
結論としては、独身男性と言っても収入差は大きいし、住まいによっても違いが大きいので、一括りに語れるものではないということです。