中高年を迎えても「今は今で悪くない」と思うために
垣谷さんのエッセイは「こういう暮らしが素敵!」とか「こう生きるのがいい!」とか「アンチエイジングはこう!」とか、前のめりの生き方指南をするものではない(正直、そういうものは鬱陶しい「圧」になることもある)。
『老後の資金がありません』の著者・垣谷美雨氏が2020年から2022年に連載していたエッセイをまとめた本です。
レビュー記事のこの一文が印象に残りました。
書いてる本人は「私はこういう生き方をしています」と紹介するだけのつもりでも、「前のめりの生き方指南」や「鬱陶しい圧」と受け止められるかもしれない。
本のタイトルや帯のキャッチコピーは、著者の意思から離れて語気が強めにされがちなのでなおさらです。
ブログも同様ですから、私も鬱陶しいと思われてもしょうがないか。私の生き方は他人にオススメするようなものだとは思っていませんけど…
「前のめりの生き方指南」の虚と実
「前のめりの生き方指南」が強すぎて、その反動が大きく出たのが上野千鶴子氏のケース。
おひとりさま(特に女性)への影響が大きい人ですからねぇ…
上野千鶴子氏の「前のめりの生き方指南」に前のめりになっていた人にとって、週刊文春の報道はショックかも。
「前のめりの生き方指南」は一歩もニ歩も引いて見る
「前のめりの生き方指南」は世の中に溢れていますから、それだけに一歩もニ歩も引いて見る姿勢が大事。
紹介されているエッセイ『行きつ戻りつ死ぬまで思案中』のように、普段着目線の見方に触れるのもいいでしょう。
ネット書籍やネット記事(動画)は、興味を持った方向と同じものばかりどんどんオススメされてしまい、前のめりになりすぎたり鬱陶しい圧を感じたりするものなので、特に注意しておきたいものです。