高齢になると人間は想像以上にお金が使えなくなる
後悔のない人生を送るにはどうすればいいのか。新著『幸齢者』を刊行した高齢医療の専門家・和田秀樹さんは「寝たきりになってお金を使えなくなってから、もっと使っておけば良かったと後悔する高齢者をたくさん見てきた。今、最もマインドリセットが必要なのは『お金』だ」という――。
「死ぬ時に貯金残高が最高に達する」高齢者がいると指摘されるように、「もっとお金を使っておけば良かった」と後悔しないようにうまく使うのが正解…
とは思っても使えないものでしょうね。そう簡単にマインドリセットできるものじゃない。
例外は旅行と子や孫へ出すお金くらいでしょうか。遺産が残ったとしても、子どもたちに遺せるなら良いと考える人もいるでしょう。
高齢者が元気に動ける期間は限られる
死ぬときに貯金がゼロになるようにうまく使うのは難しいとしても、元気なうちにお金を使って楽しんでおいた方がいい。
ものすごい贅沢ではなくプチ贅沢のレベルでもいいでしょう。
コツコツ貯めたお金を使えず、働き続けたまま死んでいく可能性があるのが人生ですから。
やり残したことがあって後悔しない程度には使いたいものです。
還暦の赤いちゃんちゃんこは「生まれ直し」の意
私も50代後半に入り、60歳の還暦が見えてきました。
十干十二支が60年で一周りするから還暦で、日本では還暦祝いで赤いちゃんちゃんこを着る風習があります。
これには「生まれ直し」「赤ちゃんに戻る」という意味があるそうです。転生モノみたいですね。
まさに第二の人生であり、生まれ直したのだからと思い切ってマインドリセットするチャンスではあるのかな。
60歳定年で60歳から年金をもらえていた時代ならまだしも、今はそうもいかないか…
私は「もっとお金を使っておけば良かった」と後悔するか、それよりむしろ「もっとお金を貯めておけば良かった」と後悔するかもしれません。
それは覚悟しつつ「もっと遊んでおけば良かった」との後悔をしないならいいかな。