手元にお金が残る人は切り詰めない?
貯蓄をしようとすると、当然考えは「出費を切り詰める」という方向にいく。あらゆる出費に予算をつけて、その中でやりくりしようとする。
しかし、本書によるとこれはあまりいい方法ではないらしい。というよりも、実行できる人があまりにも少ないのだ。本当にやるべきことは逆。「切り詰める」のではなく「意識して使う」ことである。
こちらの記事の書評では、「手元にお金が残る人は切り詰めない」としていますが、本に書かれているのは好きなものにはお金を使い、「好きではないものには容赦なく支出を切り詰める」ということ。
いや、切り詰めるんやん!
何でもかんでも切り詰めるのではなく、メリハリをつけるというだけのこと。これに関しては激しく同意です。
「切り詰めるのではなく意識して使う」という言い換えはちょっと違うよなぁ…
好きなものには惜しみなく使ったら…
一方、「惜しみなくお金を使いたいもの」を持つことは大切ですが、それに対して湯水のごとく注ぎ込むのがいいかというとそれには限度があるでしょう。
この本の言う通りであれば、いわゆる「推し活」で自分の生活費をとことん切り詰めて、推しに全てを注ぎ込むのがいい、ということになります。
「行き過ぎた推し活」をする人は実際にいますからね…
この本の主旨は、そのような生き方よりも好きでないものはとことん切り詰めて、それを貯蓄・投資に回してリッチになろう、というのが主旨だと思いますし。
結局、好きなものに対してもほどほどの上限を設けないとお金は貯まりませんからねぇ…
FIREでは経済的な不安が解消できない?
この『トゥー・ビー・リッチ 経済的な不安がなくなる賢いお金の増やし方』が訴えたいのはサブタイトルの「経済的な不安をなくす」だと思います。
それには、いかに家計を黒字化して貯蓄・投資して資産を増やすかがポイントなのでしょう。しらんけど。
紹介文のノウハウの一つに「FIRE(経済的自立と早期リタイア)では、経済的な不安が解消できない」と書いてあり、これが非常に気になりました。
ただ目次にはFIREのFの字もないので詳しくは触れられてないようです。
早期リタイアしたら労働による収入が減るため、常に不安が横たわった状態だということかなぁ?
それを覚悟した上でやるものだと思ってますけれど。