FIRE達成者が直面する現実を投資のプロが警鐘
「FIRE」が一時期話題となりましたが、経済的自立を達成して早期退職したからといって、必ずしも全員が幸せになれるわけではありません。「一度FIREをしたけど、卒業した」という人も多くいます。FIREが可能だと見積もっていたはずなのに、なぜ再び仕事に戻ることになってしまうのでしょうか?
投資のプロが指摘する、FIRE・早期リタイア後の「3つの罠」という記事です。
罠1のここ数年のパフォーマンスが、ずっと続くと考えてしまうのは確かにあるかもしれません。
円安もプラスに働いていましたが、この先は円高方向に進んでいくと仮定すると、海外への投資分のパフォーマンスは日本円換算では下がりますしねぇ。
罠2に関しては、頭ではわかっていても、実際にマイナスになるとメンタル的に耐えられなくなる方がありそう。
FIREしたら財布の紐が緩む?
罠3の「FIREを達成したら財布の紐が緩む」というのは、そういう人もいるかもしれませんが、それほどいるとは考えにくい。
「年収はそれまでと変わらないのに、急にお金持ちになったような気がして気が大きくなり、金遣づかいが荒くなってしまう。」と言ってますが、早期リタイアしたら年収は減るかゼロになるのでは?
だから財布の紐を緩めるどころか、さらに締めている人の方が多い印象です。
また資産を取り崩して減っていくことを嫌がり、FIRE達成までの資産が増えていく楽しさを達成後も続けていくために必要以上のお金は使わない人も多いかと。
FIREしたほうがストレスフル?
「FIREしたほうがストレスフル」というのは過大ですが、FIREして不安なく過ごせる人が少ないのは事実でしょう。
不安を強く感じる人は、「◯千万円になったらFIREする」→「不安だからもっと増やしてからにしよう」と先延ばしするのだと思います。
あるいは「FIが重要なのであってREは急がない」パターンですね。「FIREのストレス>仕事のストレス」なのであれば正しい選択です。
とは言え、FIREのストレスはやってみないとわからないし、株式市場・為替市場の動き次第でもあるので、先のことは読めません。
だめだったら「FIRE卒業」してまた働く、という覚悟を持っておけばいいんじゃないでしょうか。その選択肢を持てることもメリットの一つなので。