貯金2000万からのセミリタイア継続中

40代・貯金2000万円で無謀なセミリタイア生活を始めて5年以上継続中。気がつけば50代に…

約4割が年収300万円以下…アニメ制作現場の実態

アニメ制作者の実態調査報告書

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調査期間は2018年11月6日から12月19日で、382人から回答があった。報告書によると、回答者の年間平均収入(2017年)は約440万円(有効360人)、約4割が年収300万円以下だった。1カ月の平均作業時間は約230時間(有効312人)だった。

 平均収入が440万円ということは、巷の平均年収と同等とは言えますから、もらえている人もいるのですかね。ある程度のベテランで名前が知られるほどの人とか?

約4割が年収300万円以下となると、よほど経験年数の浅い人が多いのかと思いきや、経験5年未満は2割ほど。

バリバリ稼げるようになるには、ハードルが高いのでしょうね。それ以外の人は「嫌なら辞めろ」で使い捨てていくビジネスモデルでやっていけるのかと…

「やりがい搾取」と言われても仕方がない

アニメ制作現場での作業も色々ありますが、それでも技術を必要とする仕事であり、できる人が限られる仕事が多いのに、これはあまりにも安すぎます。

よく「やりがい搾取」と批判をされますが、まさにそれを裏付けた結果ですねぇ。

約8割の人が国民健康保険・国民年金などに個人加入し、雇用保険はなし。歩合制の個人事業主扱いになっていることから、表面上の年収以上に生活は厳しいはずです。

病気で仕事ができなくなったら収入がゼロになるリスクと常に隣合わせ。せめて雇用保険があれば、「嫌なら辞めろ」と言われたときに辞めやすいと思いますが…

上前をハネる人間が多すぎる実態

アニメーション制作者の声」では真っ先に「制作本数が多すぎる」点が指摘されていました。

ええ、観る方も大変なくらい毎期新作が制作されていて、半分くらいでもいいと思っていますよ。飢餓感を煽るくらいでいいはずなんですがねぇ。

1本あたりの利益率が低いから、薄利多売するって考えは辞めないとねぇ。

そしてもう一つやはりブラック業界にありがちな「上前をハネる人間が多すぎる」問題も指摘されています。

製作委員会方式が広がった結果、上前をハネる人間が増えてしまったのかな。

上前をハネる人間が多いのは、多重請負構造の土木・建設業界やIT業界にも言えることですし、派遣や請負を多用することで日本全体に広がっている構造です。

お金に目が眩んだ人たちが日本社会を壊している構造がここにもある、ということですかね。

90分でわかるアニメ・声優業界