「最近の若者はダメだ」と思ってしまう理由
上の世代が若い世代について「最近の若者は……」と批判することは珍しくありませんが、実際には「若者は親世代よりも模範的である」というデータも示されているなど、客観的に若者世代が上の世代に劣っていることを客観的に示す証拠はありません。一体なぜ、大人たちが「最近の若者はダメだ」と思い込んでしまうのかについて、カリフォルニア大学の研究チームが実験を行ったところ、「大人たちには下の世代が劣っていると考えやすい心理的効果が存在する」ことが明らかになりました。
自分が優れている(いた)部分について、今の若者の平均と較べて「最近の若者はダメだ」と思ってしまうということですね。
自分が劣っていた部分についてはわざわざ若者と較べて「最近の若者はスゴい」とは口に出さないと。
さらに記憶の中にある自分の若い頃を高く評価している可能性もありますねぇ。
「若者は下積みから」が正解だと思ってしまう?
日本の老舗の大手企業では、就職したら愛社精神を叩き込み、一人前になるのは必要だとばかりに雑巾がけからスタートさせるがまだまだ残っています。
それが正しいと思ってしまうのも、「採用してやる」という認識になってしまうのも、「最近の若者はダメだ」と感じているからかもしれませんね。
自分たちはこれでやってきた、という成功体験に縛られているのもあると思いますが。
価値観の違い、ギャップはある
「若者の○○離れ」と言われるように、上の世代の人間と若者に価値観の違い・ギャップはあります。
さらには、給料が低く抑えられた上に社会保険料が高くて苦しんでいるのが原因でもあり、「最近の若者は欲がない」などと言うのは間違っています。
日本以上の格差社会で若者の失業率が高い韓国では、全てを諦める「N放世代」という言葉が生まれているとか…
「三放世代」から始まり、「五放世代」「七放世代」を経て10年も立たずに「N放世代」へ。
左翼政権が誕生する背景でもあるんでしょうかねぇ…