40代・50代のおひとりさまの貯蓄事情
知るぽると(金融広報中央委員会)の『令和2年(2020年) 家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査]』の調査結果から。
「老後資金2000万円必要」など、老後のお金については夫婦世帯の数字はよく語られますが、単身世帯(おひとりさま)の数字はあまり語られません。
おひとりさまの方が家族(子ども)に頼れない分、何か合った時に頼れるのはお金という事情があるので切実だと思いますが。
50代おひとりさまの4割が「金融資産なし」
おひとりさまこそ、もしもの時に備えて一定の貯金をしておいた方がいいのですが、現実はそうもいかないようで。
40代の35.5%、50代の41.0%が「金融資産非保有」という回答をしています。独身者は収入が低いから結婚がしにくいという事情が透けて見えてきますねぇ。
これだけ見ると歳を重ねて「金融資産非保有」が増えているように思えますが、金融資産非保有と200万円未満を合わせた数字は、40代が56.6%で50代が56.2%なのでほぼ同じ。
金融資産非保有~少し貯蓄がある程度の割合は40代でも50代でも同じくらいなんでしょうね。
平均を引き上げているのは3000万円以上持っている人たちで、二極化していっているため平均値で見るのはやめた方がいい。
長生きリスクは「男性<<<女性」
老後だけでなく、いつ罹るかわからない病気などのもしもの時に備えて一定額の貯蓄をしておくべきですが、おひとりさまの長生きリスクは男女で大きな差があります。
老後の長生きに備えた資金の準備では、平均データ的に長生きしていないおひとりさま男性は、長生きしているおひとりさま女性よりも多くを必要としません。
あくまで平均の話であって、自分が長生きするのか早死するのか、誰にもわかりませんけどね。