くらしと節約に関する調査
■2021年の生活に満足できた人は5割弱。2021年調査時より増加したが、2020年調査時より低い
■昨年経費を節約した人は約56%。節約した理由は「将来の生活に備えて」が節約した人の3割強、「収入が少ない・減った」が約26%。2021年調査と比べて「将来の生活に備えて」が微増、「社会情勢への不安」が微減
「2021年は、あなたにとって満足できる年でしたか?(生活全般)」という質問に対して、「非常に満足」「まあ満足」と答えた人が半数近く。
2020年の満足度を訊ねた昨年の調査では、新型コロナの影響で大きく下がっていましたが、今年の調査では2年前の水準に戻ってきています。
2021年は緊急事態宣言が3度発出され、デルタ株による夏頃のピークにはかなり医療逼迫が起きていて大変だったと思いますから、不思議ですね。
コロナ禍の生活に慣れたのか?
新型コロナの流行当初はその危険性がわからないので怖さがあったのに対して、2021年にはワクチン接種も進んで、怖さが後退したのもあるのでしょうか。
とは言え生活は元通りにとは程遠く、様々な制限やできないことが多くありました。
コロナ禍の生活に慣れてきて、コロナ以前とは違う楽しみ方ができるようになったと考えるのがいいのかな?
人間、環境が変わったら変わったで新しい楽しみを見つけるもんですしね。
秋以降は完全に落ち着いた状況になっていたので、もう大丈夫という感覚になっていたのかもしれませんが。
節約度は2017年から上昇の一途
「昨年1年間で、どの程度経費の節約を行いましたか?」との設問に対しての答えは、ここ数年ずっと「かなり節約した」「まあ節約した」の割合が増えています。
リーマンショックの影響があった頃の2010年1月の調査時がピークで、そこから下がっていましたが、2018年1月の調査を底に反転しています。
2017年頃から、ステルス値上げを含む様々な価格の上昇と、それに伴わない賃金(実質賃金の低下)で節約度が高まっているのでしょうか。
2022年も様々な商品の値上げラッシュが続いていますし、節約する人はさらに増えていきそうです。
そんな状況であっても、新しい楽しみを見つけて満足できる暮らしができればいいですね。