お金の見える化をすれば漠然とした不安は解消できる
子どもの教育費がかかり、定年時の貯蓄はわずかばかり。老後を心配なく迎えるにはどうすればいいか。経済コラムニストの大江英樹さんは「私は定年時の貯蓄が150万円のみでしたが、不安はまったくありませんでした。定年前にお金の見える化をしていたからです」という――。
定年時の貯蓄が150万円しかなくても不安なくなんとかなっているのは「大江英樹氏だから」が最大の理由ではないかと思いますが…
定年後も自分で働けばなんとかなると考えられますから。大手証券会社に勤めていたからもらえる年金も結構な金額と予想されていたでしょうし。
ただし年金受給額が多くても、それ以上の支出をする(かもしれない)人であれば不安はつきまといます。
お金の見える化、支出の見える化をしておくことが不安の解消につながることは間違いない。
「老後の不安は遊園地のお化け屋敷みたいなもの」
とは言っても、現役時代の支出の見える化をしていても、老後の生活費がわかるわけではありません。
まさに暗くて先が見えないお化け屋敷みたいなものだし、メディアも金融機関も不安を煽って利益を得ようとする。
参考になるのは政府統計の「高齢無職世帯の家計収支」だったりするのもしょうがない。
でもそういうメディアや金融機関を鵜呑みにせず、「自分は自分」として自分の状況を把握することが一番大切ですね。
「覚悟を決める」ことが大切
お金の見える化をして自分が置かれた状況を把握して、仮に老後のお金が苦しいとわかったとしても、それで「覚悟を決める」ことが大切ではないかと。
もっと節約するのか、あるいは65歳を過ぎても働き続けるのか。逆に60歳よりも前に早期リタイアという選択肢もあるかもしれない。
それでも未来に何が起きるかはわからないし、今の日本の状況では不安の種は尽きませんけどね。