「中高年独女」が令和に急増?
「令和に急増する中高年“独女”」というタイトルを見て、そんなに増えると予想されてたっけ?とあらためて確認してみました。
2020年の50歳時未婚率(生涯未婚率)は、男性28.3%・女性17.8%で上昇が続いていますが、今後はそれが緩やか・頭打ちになると予想されていましたから。
「令和4年度 少子化の状況及び少子化への対処施策の概況(pdf)」の中にある「未婚割合の推移(男女・年齢別)」では50歳時に未婚率だけでなくその下の年齢階層の未婚率も示されています。
男女ともに、2010年以降は35~39歳の未婚率が頭打ちになっているので、その10~15年後、つまり2020年以降は頭打ちになっていくと予想されています。
つまり50歳時未婚率で言えば、令和は急増しないと予想されます。
中高年の定義を40~59歳とするならば、「中高年独女」の数はまだしばらく増加するでしょうけれど。
こうして見ると、平成が「未婚者(おひとりさま)が急増した時代」と言えるのかもしれませんね。
配偶者のいない女性は3割
50歳時未婚率は男性30%・女性20%程度で頭打ちになると予想されます。
しかし2020年時点で結婚後に死別・離別をして配偶者のいない50歳の男女は男性35.25%:女性29.93%となっています。
これは「人口統計資料集(2023)」の「性別,50歳時の未婚割合,有配偶割合,死別割合および離別割合:1920~2020年」にある数字です。
死別・離別者は子どもがいるケースも一定割合いると考えられるので、おひとりさまがこの数字ではないですね。
ただ老後おひとりさまになる人は多いかもしれません。
独りが幸せならばそれでいい
配偶者なしの人の割合がこれだけ多いと、将来の孤独問題が心配になります。
元記事の女性のように、「穏やかでストレスフリーないまが一番幸せ」と言える人ならそれでいいんですけどね。
そういう人ばかりではありませんから…