年金月20万円からどのくらい天引きされるのか?
【75歳以上の単身世帯で月20万円の年金が給付される場合】
年金が月20万円の場合は、年収240万円となります。年収240万円のモデル支出では、住民税・所得税・社会保険料額・その他税を合わせた非消費支出は、年額39万円であると分かりました。
月20万円の年金を一人で貰える人は、現役世代の収入が相当高い人か、繰り下げ受給をした人ですかね。
年金収入が年240万円ともなると、所得税・住民税の課税対象となるし、健康保険料・介護保険料の減免措置もなくそれなりに高くなりそう。
どういう内訳になるだろう…思って見てみたら、厚労省が出した「給付と負担について(pdf)」のモデル支出のうちの「非消費支出」の項目から年39万円だとしていました。
いやぁフィナンシャルプランナーならちゃんと計算して積算金額を出せよと…。
詳細に手取り額を計算してみた結果
実際に詳細を計算した例はないのだろうかとぐぐってみたところ、こちらにありました。
同じ年金20万円で東京都文京区のケースでの試算。その天引き額は約32万円という結果です。
厚労省のモデル支出の「非消費支出」との差額は約7万円ありますが、これは自治体によって健康保険料が違うことと、おそらくモデル支出には自宅不動産の固定資産税やその他の税金も入っているのでしょう。
固定資産税については天引きされる類の税ではないので、「天引き額」に含めるのは違うと思いますが。
夫婦2人のモデル世帯では
ちなみに、厚労省のモデルには夫婦2人のケースも提示されており、年収286万円(月23.8万円)の夫婦2人世帯の非消費支出は年34万円と、月20万円単身世帯よりも少なくなっています。
以前計算した単身で年金が月13万円の場合は、手取りは12万円弱ほどした。
年金月20万円の単身者の手取りは約86.7%、月13万円は約92%で、手取りの割合は大きく変わります。単身世帯か夫婦世帯でも変わりますし、社会保険料は居住する自治体によります。
手取り計算は複雑なので、年金生活の想定、特に年金の繰り下げ受給の想定をする際はしっかり計算しておいたほうがいいですね。