多額の商品を購入させる儲け話にご注意
商品を購入し、SNSで宣伝すればクレジットカードのポイントが貯まるという広告代行ビジネスの事業者を知人から紹介された。実際に事業者に指定された食品、日用品、化粧品などをクレジットカードで約150万円分購入し、SNSで宣伝したところ、商品購入代金が全額入金されクレジットカードのポイントも貯まったので、翌月は約400万円分の商品を購入した。しかし、事業者からの入金がなく、クレジットカード会社に支払いができなくなってしまった。このまま約400万円の商品購入代金を支払わなければならないのか。
購入した商品を宣伝すれば購入代金を全額バックするので、商品代金を一旦は支払っても「元が取れる」と考えられるし、報酬とクレジットカードのポイント分が儲かると。
しかも一度目の150万円は全額返ってきたのだから、一種の「元本保証」に感じられたのかもしれませんね。
150万円が返ってきたところで辞めていれば、クレジットカードのポイント分は儲かっていたはずですが…
150万円分の商品が、どれだけ価値があったものなのかも気になります。指定商品に価値があるものなら、その分も得をしていたことになるわけで。
クレジットカードで400万円分の購入をするとなると、一体何枚のクレジットカードを使ったのやら。
「先行投資」は慎重に
この儲け話は、「元本保証」を謳って安心させる投資話に似ている側面と、仕事上の「先行投資」(すぐに回収できる)という側面があります。
すぐに元が取れるなら先行投資は安いと感じさせる詐欺は、内職・副業詐欺の古典的手口ですし、高額当選でも昔からある手口ですね。
特に仕事の先行投資には、より慎重になるべきです。
物を売るために仕入れをするなら、在庫を抱えるリスクを考えるのと同じなんですよね。
賃貸アパート経営の「家賃保証」も同じ?
賃貸アパート経営がサブリース契約の家賃保証制度で「元が取れる」と思わせるは、同じことかもしれません。
最低10年保証のはずが、その途中で保証家賃の減額を迫ってきたりしているわけですから、「商品を購入させる儲け話」と同じではないかと。
利益を得るために自分の財布から支出するのは、常にリスクが付きものなので、損をすることも想定して慎重にしないといけませんね。