リモートワークで孤独大国に?
リモートワークは周りに同僚がいない環境で仕事をするから孤独化する、という話です。
独身ならばそれはYESですが、家族がいる場合で長時間労働や長時間通勤で家族と過ごす時間が少なくなっている人ならばNOでしょう。
むしろリモートワークで無駄な長時間通勤がなくなるだけ家族と過ごす時間が増えますから。
大体、正社員がリモートワークをする場合も選択制だったり、週に半分くらいじゃないんでしょうか。
そもそも派遣社員や客先常駐は孤独
記事では「メンバーシップ型の働き方」と「リモートワーク」を比較して、「同じ釜の飯を食う」と「一人でコンビニ飯を食う」という表現をしています。
でも、同じ職場で働いている人間が「同じ釜の飯を食っている」とは限りません。
例えば、派遣社員や請負で客先常駐と呼ばれる形で働く人は同じ釜の飯を食っていないのです。
私は客先常駐で働いていた時、まさにコンビニやスーパーに行って昼飯を食っていました。
社員食堂はありましたが、社員は補助があるのに外部の人間はなく、コスパが非常に悪かったことも外で昼食を食べていた理由の一つです。
会社によっては、派遣社員が社員食堂を使うことを禁止している例もあるので、まさに同じ釜の飯を食べさせてもらえません。
物理的に一人の状況よりも、疎外感で孤独を感じる状況の方がずっと問題ではないかと。そういう視点からの考察が全くないのは残念です。
職場に友人がいないならリモートワークは気楽
ネットではお昼ご飯を一人で食べている姿を見られるのがイヤな人がするという「便所飯」が有名ですが、話題になる以前から「ランチメイト症候群」として認識されていました。
学校や職場で食事をするランチメイトがおらず、一人で食事を取るところを他人に見られたくないと悩む病です。
これを悩む人は、いっそリモートワークの方が気楽でいられるでしょう。
リモートワークに向く人、向かない人がいるので、誰にでも適用すればいいとは思いませんが、誰もが孤独感を感じるというのも違う。
産業医は大企業の社員を中心に診るので、派遣や客先常駐(請負)で働く人のことは見えてないのかなーという印象です。
厚生労働省の「モデル世帯(サラリーマンの夫と専業主婦の妻、子どもが2人)」みたいに、多数に見える人を中心に物事を考えすぎないようにしないと。