波紋を呼んだ萩生田大臣の「身の丈」発言
「そういう議論もね、正直あります。ありますけれど、じゃあそれ言ったら、『あいつ予備校通っててずるいよな』というのと同じだと思うんですよね。だから、裕福な家庭の子が回数受けて、ウォーミングアップができるみたいなことは、もしかしたらあるかもしれないけれど、そこは、自分の、あの、私は身の丈に合わせて、2回をきちんと選んで、勝負してがんばってもらえば」
地域格差自体は完全にゼロにできるわけじゃないのですが、わざわざそれを拡げるようなことをして、その立場の人間が「身の丈に合わせて」って言ったらそりゃ叩かれるの当然です。
政府が格差を拡げようとしているとの批判に対して、全く向き合ってないということですから。
このような地域格差は、東京一極集中の影響もあって就活でも起きています。
極一部の成功事例で「努力不足」と断じてはいけない
記事にもあるように、地方でも努力して格差を乗り越える人もいます。だから乗り越えられないのは「努力不足」と断じる人もいるでしょうが、これは危険です。
たった一人の特殊な事例で、全体に影響している格差の事実を覆い隠してしまいかねないからです。
「身の丈に合わせて」なんて発言は、「格差を受け容れて我慢しろ」と言わんばかりなのでそれ以前なんですけどね。
ネットを活用して格差を無くすべき
どうせなら「ネットを使って全国どこでも自分の学校で試験を受けられるようにする」とぶち上げるくらいすればいいのに。
いやむしろ、学校の授業だって教えるのが上手い教師による動画にした方がいいと思いますし。下手な教師に教わるよりは。
直接生徒と接する現場の教師は、それでもわからなかった生徒のサポートをするなどして分担すれば業務も減ります。東進ハイスクールみたいなものです。
学校に行ってイジメや教師からのパワハラを受けるくらいなら、通信制の方がいいとも思えるくらいですし。
現状ではまだ始まったばかりですが、VR環境が良くなればもっと可能性が拡がるのではないかと。
就職面接なんてどんどんネット会議でやればいいと思うんですけど、未だに手書きの履歴書を書いてる日本社会ですから、無理かなぁ…