国会で取り上げられた「血液クレンジング」
「血液クレンジング」ってなんか血液が綺麗になりそうなイメージに繋がる言葉ですよね。
でもそもそも「クレンジング」は和製英語で、その意味は「化粧を落とす事」です。
「血液クレンジング」が「血液の化粧を落とす事」とするならば、しっくりこない言葉ですね。
綺麗にするという意味なら「血液クリーニング」にした方が良かったのではないかと。
「血液クレンジング」って何するの?
で、一体「血液クレンジング」とはどういうことをするのか、私は全く知らなかったのでぐぐってみると「オゾンを血液に溶かして戻す」ということのようです。「オゾン療法」と書いてあるサイトもありました。
オゾン水は、除菌・脱臭のために工業的に使われています。最近ではサラダなどの生鮮食品の洗浄に、次亜塩素酸水の代わりに使われるようになっているみたいですね。
「次亜塩素酸水は危険!」「栄養が全部流れ出る!」みたいに煽る人もいるので、需要が高まっているのでしょうか。
オゾンやオゾン水は工業的な用途で有効性があるとしても、血液中に入れて本当に大丈夫か心配になります。
少なくとも「アメリカの食品医薬品局(FDA)がオゾンの医療用利用を禁じている」という事実は広く知られるべきでしょう。
FDAが規制したという理由でトランス脂肪酸(ショートニング・マーガリンなど)を嫌っている人が、血液クレンジングをやっていたら、笑ってしまいますけど。
「がん・アレルギーに効く」は便利な謳い文句
サイトによって違いますが、血液クレンジングの効果として、がんやアレルギーに効くと書いてあります。
がんやアレルギーに苦しみ、標準医療では治せない(完治できない)と思った人にとっては、効きそうなものなら何でも飛びつきたくなるもの。
「万人に効くものではない」としておけば、効かなくても責任を問われることはありませんしねぇ。
ちょっとした健康食品程度でもアレですが、さすがに医者がやるのはどうなのかと思います。
事故が起きないことを祈っておきます。