ブラック企業・ワタミがホワイト化
ワタミがブラック企業として広く知られるようになったのは、2008年に自殺した女性従業員が、2012年に過労自殺による労働災害であると正式に認定されたことからでした。
2012年のブラック企業大賞では市民賞、2013年では大賞に輝いて、ブラック企業の代名詞となりました。
外食産業ではその後のゼンショー(すき家など)の酷さもかなりのものでしたが、やはりワタミのブラック企業イメージは、渡邉美樹社長の発言への反発が大きかったのかなぁ。
「365日24時間死ぬまで働け」と書かれた社内文書は流石にインパクトありましたから。
ホワイト化を感じる労働組合の存在
その後、経営陣がホワイト化のための努力したのは事実でしょう。あのまま開き直って放置していたら倒産しかねない状況でしたから。
記事中では、2016年に労働組合が発足した経緯について書かれていますが、この点が一番ホワイト化を感じました。
もちろん労働組合があればそれでホワイト化したとは言えません。
大手企業には「御用組合」と呼ばれる労働組合も数多く存在します。そのトップは「労働貴族」と呼ばれることもあります。
専従の労働組合役員になった方が、出世コースなんて言われる会社もあるくらいですから。
ネットで騒いだおかげでホワイト化?
ワタミがブラック企業としての評判を広めたのは、間違いなくネットの方が中心でした。
- 365日24時間死ぬまで働け
- 営業12時間の内にメシを食える店長は二流
- 「無理」というのはですね、嘘吐きの言葉なんです。途中で止めてしまうから無理になるんですよ。
と言った「渡邉美樹社長語録」を広めたのは間違いなくネットですからね。
ネットで騒いだおかげで、一つのブラック企業を更生させてホワイト企業化したと言えますか。
そういう意味で、ネットで騒ぐのも意味があります。間違った情報をもとに騒いで、冤罪にならないように気をつけないといけませんけど。