「オタクは結婚できない」という誤解
もちろん、未婚人口より既婚人口のほうが絶対人口は多いので、男性オタクの有配偶率は45%(同年齢層の国民全体は60%)、女性オタクの有配偶率は55%(同70%)と、オタクのほうが非オタクの人たちより有配偶率は低くなります。しかし、オタクだからといって結婚できないとか、恋愛ができないというのは言いすぎであることがわかります。
「オタク」の定義は非常に曖昧で、元々はコミュニケーションが取れない人を指していたので、まさに「結婚できない」イメージになります。
今はその定義で使う人はいないと思いますが、人によってはそのイメージが残っているかもしれません。
もう一つの「オタク」の定義で、狭義で言えば「マンガ・アニメ・ゲーム」、さらには「鉄道・アイドル」などにハマっている人のこと。これもちょっと古い定義になるのかな?
今では何でもかんでも趣味に深くハマっている人を「オタク」と呼ぶので、一般層も取り込んでしまい、結果的に「非オタクとの差はない」という結果になってしまいます。
でも、人によって定義・イメージが違うので定義を曖昧にしたまま論じても意味がないと思います。
コアな趣味だけで見ると「結婚できない」
オタクトータルで見ると差がないとしても、昔からオタクのメインストリームである「マンガ・アニメ・ゲーム・鉄道・アイドル」だけならどうでしょう?
マンガ・アニメの男性有配偶率比は40くらい、アイドルと同人誌にいたっては20台です。女性もこのあたりは低いですね。
ちょっと古いオタクの定義(狭義)で考えればやはり「結婚できない(結婚していない)」となります。
オタクの定義をこの狭義で考える人と広義で考える人とでは、話が噛み合わなくなりますね。
「結婚できない」のか「結婚しない」のか
「結婚していない」事実を、「結婚できない」と捉えるべきのか、それとも「結婚しない」と捉えるべきなのか。
どっちもあると思いますけどね。「オタクを続けられる結婚相手がいない」「オタクを続けられない結婚はしない」かもしれません。
記事中に「オタクの幸福度は高い」とある通り、幸福度が高いならその生活を続ける方が幸せなわけで、わざわざその幸福を手放す結婚を選ぶ理由はありません。
「結婚すれば幸せになれる」も幻想に過ぎません。自分にとって幸せになれる選択肢を選ぶことができればいいのではないかと。